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バロンドールに縁のないピッチを支配する男

 能力的には最強と呼べる選手だが、バロンドールが取れない選手がいる。それが、イブラヒモビッチである。彼の能力は一目瞭然だ。スピードこそメッシやロナウドには劣るが、それ以外の部分では勝るとも劣らない能力を持っている。特にフィジカルとアクロバットなプレーは2人を凌駕している。

 イブラヒモビッチは、母国スウェーデンのマルメでキャリアが始まった。元々スウェーデンの血は引いておらず、ルーツはボスニア・ヘルツェゴビナにあるが、両親の移住先であるスウェーデンで生まれたためである。そのマルメで活躍し、アーセナルとの争奪戦の末、オランダの名門アヤックスに移籍した。アヤックスでは2、3年目に2桁得点をし、リーグ優勝も2回取り、ユベントスに移籍することとなった。ユベントスでも初年度から2桁得点を取り、2年連続リーグ優勝したが、カルチョ・スキャンダルによって優勝を剥奪され、2部に降格してしまった。その際インテルに移籍し、リーグ優勝3回と得点王を取り、バルセロナに移籍した。バルセロナでは、2桁得点とリーグ優勝をしたが、わずか1年でミランにレンタル移籍、そして1年後に完全移籍した。ミランでの1年目は優勝し、2年目は得点王を獲得したが、優勝できず自身のリーグ優勝は8年連続で終わった。そして、パリ・サンジェルマンに移籍し、2年連続リーグ優勝、得点王を取った。経歴を見るだけでもイブラヒモビッチはリーグ優勝請負人であることがわかる。

 スウェーデンではそんな彼のファーストネームであるズラタンが支配するという意味で辞書に載った。リーグでは優勝請負人として結果は出すことができるが、チャンピオンズリーグや代表などの国際試合では、なかなかタイトルをとることができていない。バロンドールを取るためにはチャンピオンズリーグでの活躍が必要だろう。今季、パリ・サンジェルマンがチームとして成熟してきている中、チャンピオンズリーグを取ることはできるのだろうか。予想としては、今季は4位、来季は優勝を狙えるのではないかと思っているが、それもイブラヒモビッチという怪物がチームに残っていることが条件となるだろう。引退までに是非バロンドールを取ってもらいサッカー界を支配してもらいたいところだ。