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10人の相模原の粘り勝ちで鳥取のJ2再昇格遠のく

SC相模原1-0ガイナーレ鳥取
得点者【SC相模原】曽我部(90分)

“ガイナーレの10番に相応しいアタッカー“フェルナンジーニョが加入後6試合7ゴール

 今季から創設されたJ3リーグも全33試合中23試合が終了。JリーグU22選抜というイビツなチームの参戦に対する賛否両論、クラブ毎にJ2昇格資格の有無があるなど立ち位置が曖昧なままスタートしながら、リーグは佳境に入り来季のJ2昇格権利のある2位以内の争いが激化。相馬直樹監督が最就任した町田ゼルビア、JFLで安定した成績を残していた長野パルセイロ、堅守速攻の安定したベースがあるツェーゲン金沢がそれぞれ勝点48〜46と1差で並んで上位3強となり、終盤を迎えている。

 その中で今季はJ2からの”降格組”となるガイナーレ鳥取は首位・町田から勝点7差の崖っぷち。特に守備はリーグ最少タイの23戦14失点と安定する一方で1試合1得点が限度と言える得点力不足を補うため、昨季限りで現役を引退した岡野雅行がGMとして自治体と協力し、「ふるさと寄付金でもらえる海産物プロジェクト」という斬新なアイデアから来る強化費捻出策を決行。その強化費を充てて獲得するのは(欠番だった)「ガイナーレの10番を着るに相応しいアタッカー」というコンセプトのもと、白羽の矢が当てられたのがガンバ大阪で2005年のJリーグベストイレブンに選出されてリーグ優勝にも大きく貢献し、以降も清水エスパルスなど多くのJリーグクラブで大活躍してきたフェルナンジーニョ。その彼が追加登録されて以降の6試合は彼自身が自ら7ゴールを挙げて4勝2分無敗といきなりチームを引っ張り、後がない昇格争いで急激に上位3強を追い上げてきています。
 そんな鳥取がこの日対戦したのが昨季は初のJFL参戦ながら3位と躍進したSC相模原。”ミスター相模原”と言える10番・MF佐野裕哉をボランチに据えてクラブ創設7年目ながら”J入り”をして今季に挑んでいます。相模原と言えば、現在・横浜Fマリノスで活躍するDFファビオらを輩出した優良外国人を発掘するクラブでもあり、この日は”ファビオの貢献者”と言えるDFウェズレイに注目が集まっています。
 また、今季の開幕後にはドイツでも活躍した元日本代表FW高原直泰を獲得しています。

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【マッチレポート】最大の決定機=”フェル様”がPK失敗

 試合の方は共に【4-4-2】のシステムとパスワークに特徴を持ちながらも守備のバランスを意識するチーム同士の対決とあり、なかなかバイタルやぺナルティエリアへの鋭い縦パスと、そこからのフリックや連動がなく、両チームの攻撃は”各駅停車”のような”停車”駅が多い試合に。
 それでもフェルナンジーニョを筆頭に個で上回る鳥取に対して、相模原はそのフェルナンジーニョへのマンマークをタイトにしながら守備から入る戦い方を選択。鳥取はダブルボランチに2列目でドリブルやアシストもできる倉貫と安田を起用している事からも理解できるように、攻撃時は後方からもしっかりビルドアップを繋ぎ、その中でフェルナンジーニョの個人技を活かす戦い。彼ひとりで1,2人を剥がすドリブルでアクセントを付けていると、23分にPKを獲得。
しかし、絶好の先制点の機会にその6戦7発の”フェル様“が・・・相手GK佐藤に止められて失敗。
その後の鳥取は右SB森が好調で、彼の攻撃参加からの突破やクロスでチャンスを作るものの、中央でクロスを合わせる事に特化したタイプのFWが皆無でシュートに至る攻撃は少ないまま。逆に相模原は右サイドからのクロスに所謂“ワンタッチ・ゴーラー”の高原が中央で待つ展開の方が脅威は感じさせていました。
しかし、その高原は相模原加入後は19試合出場で5ゴールのみと完全に全盛期のキレは感じられない状態。
そんな前半のシュート数は相模原2本、鳥取3本という数字が物語っていました。

PKに続いて数的有利も活かせず10試合ぶりの敗戦

 両チーム選手交代なしで挑んだ後半、前半は相手の出方を窺う戦いだったのか?両チームともにテンポを上げて攻撃を仕掛け、スペースが生まれ始めた事でスピード感が生まれる展開に。
 後半開始早々には安田の絶妙なスルーパスを受けた中山が相手DFラインを抜け出してGKと1対1。しかし、シュートはまたも相手守護神のビッグセーブに阻まれ、こぼれ球も決めきれず。
 さらに53分には相手MF三幸がシミュレーションの判定で2枚目の警告を受けて退場処分となり、残り40分ほどを鳥取は数的有利に。逆に相模原は即座にFWの服部を引っ込めてMFを投入し、前線に1人を残して守備に入る”人海戦術”を選択せざるをえない展開に。
 ここで鳥取・松波監督は夏に加入した193cmの長身FWハマゾッチを60分に投入。彼へのロングボールも選択肢として取り入れ、前半から出来ていたサイド攻撃からのクロスのターゲットとしても期待が集まる。そして、実際に彼へのロングボール、ハイボールから裏抜け、落としを拾っての波状攻撃を仕掛ける態勢が取れ、さらなる攻撃の選択肢を切りながら盛り立てるも、期待のハマゾッチは決定力を欠いて得点ができない。ならばと、フェルナンジーニョも強引な個人技で打開していくものの、相手GK佐藤が前半のPKセーブから神懸っており、鳥取の選手の著しい決定力不足もあって均衡を破れず。
 するとアディショナルタイムに入る頃、鳥取が強引な攻撃を仕掛けて中途半端なプレーからボールを失うと、左サイドに展開されて一気にゴールライン際まで突破されて、GKとDFに間へ鋭いクロスが。これに合わせたのが相模原MF曽我部。サイドMFとして数的不利な中で無理を強いられても交代枠5名可能なJ3リーグで交代もせずに90分走り通していた曽我部がこの時間帯でもっと長い距離をスプリントして奪った、ほぼワンチャンスからの得点により、ホームの相模原が勝利。
 逆に鳥取はリーグ戦10試合ぶりの敗戦を喫し、来季のJ2再昇格は遠のきました。

By | 2017-04-21T21:52:43+00:00 9月 12th, 2014|Categories: J3リーグコラム, J3リーグ観戦記, コラム, 観戦記|Tags: , |0 Comments

About the Author:

hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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