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サッカーを応援するという魅力

丸山龍也選手画像

 サッカーの魅力を多角的にお伝えする・・・をモットーに連載させて頂いてるこのコラムですが、今回は世界中の人が最も大きな魅力と感じているであろう、「応援」という部分にフォーカスを当てたいと思っています。
 
 よく考えてみると、サッカーに関わるすべての人が観戦者の側面を持っています。スタジアムに集う人たちの99%はお客さんですし、プレーしたことがないけどサッカーは好き!という人はいても、サッカーを見たことないけどやるのは好き!という人はほとんどいません。

 そう考えるとサッカーというのは本来、やるものでも教えるものでもなく「見るもの」であると言い換えることすら出来ると思います。まあそれは極端としても、見て応援する面白さがあるからこそ、サッカーは世界で一番のスポーツでいられるのであって、この面白さは切っても切り離すことが出来ません。

応援の形は様々でも共通するのはひとつ

 今回は「見るもの」という括りから更にクローズアップした「応援」について。
 実は僕自身、幼少期から触れてきた中で一番夢中になったのはこの応援することかもしれません。
 日本代表や地元クラブである横浜F・マリノスはもちろん、海外の試合も「どっちが勝つと思う?」と友人と語り合い、どちらかに肩入れして応援した回数は数え切れません。好きなチームを応援して熱くなり、様々なプレーに一喜一憂してきたからこそ、プレーすることをはじめとするその他の魅力を、より濃く感じてきたように思います。

 応援には様々な形があります。ゴール裏でチャントを歌い叫ぶ形もあれば、好きな選手の一挙一動に手汗を握る観戦方法もあるでしょう。スポンサーとしてチームや選手に支援をする応援方法もあるし、直接「頑張れよ!」と街中で声をかけるのも応援のひとつです。
 いろんな形がありますが、すべての人に共通しているのは“応援するチームのゴールが決まった瞬間の興奮は、何物にも変えられない”ということではないでしょうか。それがワールドカップであろうと例え草サッカーであろうとも関係がありません。応援するチームのゴールシーンは自分にとってのスペシャルワン、特別な瞬間です。

 なので、トッププロの試合でも少年サッカーでもレベルは関係なく、とにかく応援するチームに入れこむというのはサッカーの魅力を感じる上で最も手軽で効果的な方法だと考えます。なんとなしに立ち寄った公園のお腹が出たおじさんサッカーでも、足を止めて腰を掛けどちらかを応援してみてください。不思議と贔屓チームのゴールに心動かされる瞬間に出会えると思います。

サッカー大国はサッカーの楽しみ方をわかっている

 サッカーはスコアレスドローも頻繁に起きるほどの、得点シーンの少ないスポーツなのは皆さんご存知の通りで、だからこそどんな立場からサッカーを見て応援していたとしてもゴールシーンというのは特別なもの。
 絶叫してみたり、涙を見せてみたり、言葉にならなかったり・・・ゴールシーンの後の反応は様々ですが、熱狂的に応援してその試合に入り込めば入りこむほど感情の振り幅は大きくなっていきます。

 そんな感情の振り幅は、FIFAランキング上位の国になればなるほど大きいように思います。そしてそういう国は総じて「サッカーを応援する楽しみ方」を理解していると思うのです。

 ブラジルでは小学生の試合でも興奮した客の野次が飛びます。ドイツでは8部リーグの試合でもスタジアムが満員になります。そういったシーンは彼らだけの特別なものではなく、欧州・南米の各強豪国で見られる日常のヒトコマです。
 みんなサッカーは応援してこそ楽しいものだとわかっている。だからこそ応援される選手は頑張るし、頑張るから試合の強度も高まり、結果的に廻り回って国の競技レベルも上がっていく。つまり、実は僕達が草サッカーの試合に熱中することは、日本代表を強化することに繋がっているというわけです。

 10年前に比べると日本人のサッカーの楽しみ方も成熟してきたように思います。が、まだまだ世界のトップクラスには隔世の感がある、これもまた事実。
 レベルや大会の重要度はさておいて、とにかく目の前で行われているサッカーの試合に熱中してみる。こういう風景がもっと増えれば、サッカー界の歯車はドンドン回っていき、このスポーツに携わるひとりの人間として大きな幸せを感じられるように思います。

By | 2014-12-20T13:06:49+00:00 12月 20th, 2014|Categories: コラム, 丸山龍也コラム|0 Comments

About the Author:

丸山龍也
神奈川県横浜市都筑区出身のプロサッカー選手。ポジションはFW・MF・DF。スリランカ・チャンピオンズリーグ、ニューヤングスFC所属。個人ブログURL(http://ryuya.asia)。Twitterアカウント(@maru_ryuya)。

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