今回是非とも取り上げたい選手は晴れて日本代表復帰した金崎夢生選手である。

 彼を最初に見たのは大分トリニータ時代である。当時の大分と言えばGKに西川、強固な3バックに森重、深谷、上本、ボランチにホベルト、エジミウソンという助っ人、更には清武弘嗣や東慶悟、という今となっては錚々たるメンバーが揃っていた。

 その中でも一際目立って攻撃陣を牽引していたのが金崎夢生である。

 当時の彼を一言で表すなら自由だ。

 もちろんこれは褒め言葉である。時にはドリブルで強引に突破し好機を演出することもあれば、FWにラストパスを送りアシストすることもあった、かと思えば思い切りのいいミドルから得点を奪うこともある。まさに当時の大分の攻撃の象徴であった。

 その翌シーズン大分の失速と共に金崎夢生の活躍も影を潜めた。その後は名古屋グランパスに移籍し、攻撃陣をリードしていたが、当時の名古屋には藤本淳吾やマギヌンなどがいたこともあり、替えの効かない選手ではなかった。

 結局彼は2013年に戦力外通告を受け、新天地ドイツに向かう。

 この海外挑戦は彼にとってプラスに働いた。ドイツでは出場機会はほとんどなく終わったが、その後移籍したポルティモネンセで見事復活。正直この時の彼のプレーは直接見る機会がなかったため素直にプレー自体を褒めることはできないが、二部のチームとはいえポルトガルのチームで10番を背負っていた実績は認めるべきだろう。

 その後、鹿島に帰ってきた彼を見て、思ったことは自由な金崎夢生が帰ってきたということだ。前への推進力が以前にも増して格段に良くなっている。

 その中で当たり負けしないフィジカルを海外で身につけ、いかなる場面でもボールキープすることでチームのリズムを作り出している。前線にはどこでも顔を出す運動量は大分時代を思い出させる。

 現在金崎夢生は日本で輝くJリーガーの1人であることに間違いはない。そんな彼が日本代表としてどこで使われ、どのような結果を残せるのか。日本代表のユニフォームを着た自由な金崎夢生に会えることを期待したい。