リーグ開幕10連勝!!ドイツ史上初の4連覇もすでに確定?
3年目を迎えたペップ・バイエルン~本気のペップが姿を現す!

 共に開幕から5連勝を記録したバイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムント。2つのチームが5連勝するのはブンデス史上初の偉業で、復活したドルトムントの強さが際立っていましたが、ドルトムントがその後の2試合を引き分けて迎えたバイエルンのホームでの直接対決。この両クラブによる“ドイツ版クラシコ”は5-1でバイエルンの圧勝に終わり、負けても2位を維持しているドルトムントとの勝点差は7と大きく開きました。先週末もキックオフと同時に自陣ボックス付近の<5-4-1>の超守備的なブロックを組んだ1FCケルンの守備網も難なく攻略して4-0と完勝。連勝を10に伸ばし続けている3連覇中の絶対王者=バイエルンは早くも今季のブンデスリーガで独走体制を築いています。過去ブンデスリーガを4連覇したチームは1つもなく、この偉業も難なく達成してしまいそうな強さです。今週はミッドウィークにもDFBポカールで昨季の同大会王者であるヴォルフスブルグ相手にも1-3とアウェイながら快勝して難なく3回戦進出。3冠達成を期待されるだけの内容と結果を両立し続けています。

 就任3年目を迎えたジョゼップ・グアルディオラ監督(通称”ペップ”)が率いる、“ペップ・バイエルン”の強さについて、ペップ監督やそれ以前の歴史を簡単に振り返ると共に、今季のチームについても解析します。

 過去2年のチーム作りや戦術的視点に考察した<前編>を経て、今回は今季のチームについて解析します。

【参照】→「過去2年間のペップ・バイエルンの歩み」

確かなチーム力の積み上げと的確補強で充実 集大成の3年目で、ペップの”狂気”が姿を現す

 ペップが監督しての成功も失敗も経た2年間を経ての3年目となった今季。チームの看板選手であるバスティアン・シュバインシュタイガーを手放しても、“フォルソ・ラテラル”や、試合中の頻繁なシステム変更も行って確かなチーム力を積み上げている3年目のペップ・バイエルン。

 そんな今季を迎えるに当たって、完全にベテランとなり、怪我が今まで以上に増えた“ロッべリー”と双璧をなす実力派のウイングとして、ウクライナのシャフタール・ドネツクからブラジル代表FWドウグラス・コスタを獲得。特にリべリに復帰の目途がたっていない現状、左利きのコスタが左サイドに入る事が多い中、彼が圧倒的なスピードで縦へ仕掛けてチャンスメイクするプレーが大きな得点パターンとなり、19歳の若手で新加入のフランス人アタッカーのキングスレイ・コマンも右利きで右サイドからの仕掛けで貢献し始めています。

 今まではウイングが中央へカットインするプレーが多かったバイエルンに、縦へ突破するサイド攻撃が増えた事で、昨季はポストプレーや動き出しなど多岐に渡る仕事をこなしていたポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがよりゴールを意識してプレーできる時間がため、彼がブンデスリーガ第6節のヴォルフスブルグ戦で9分間に5ゴールを挙げるなど、ここまで9試合(先発は7試合で713分間出場)の出場で13ゴールを挙げて得点を量産しています。また、「動き出しで“違い”を作る」ドイツ代表FWトーマス・ミュラーもコンスタントに得点を挙げて好調を維持し、現在のバイエルンは完全に”ロッベリー”頼りのチームからの脱皮に成功しています。

 また、コマンや守備的MFのジョシュア・キミッヒ、万能型のMFセバスティアン・ロデといった若手選手もターンオーヴァーできる試合では先発起用されて存在感を示しているだけに選手層とチーム力は右肩上がりの充実ぶりです。