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ぷら~り 欧州蹴球場百景【20】ワルシャワ国立競技場

先日、これまで目の当たりにした試合でMy Best Gameを聞かれて首を捻った。そんなことを今まで考えたことがなかったが、棺桶に入る直前に聞かれても、五本の指に入っているだろうと断言できるのは、2015年のワルシャワ国立競技場の名勝負。


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UEFAヨーロッパリーグ決勝戦に照準を定め、この年はフィンランドからロシア、バルト三国を経てワルシャワに入るスケジュールを年が明けてから組んだ。
既にベスト32の組み合わせは決まっており、これほど試合結果を楽しみにしながら真剣に各クラブの選手をチェックしたシーズンは後にも先にもない。【欧州蹴球文化探訪 第三十九の巻 驚愕のアスタナとアイントホーフェンの葬列と題してカザフスタンの強豪アスタナを紹介している。また、ゼニトーPSV戦のプログラム写真も掲載していた。当時中央にダニー両脇にフッキとオレグ・シャトフを並べたオフェンシブハーフで3-0。オランダの強豪を木端微塵に粉砕したゼニトを、内心本命候補と睨んでいた。そのゼニトを準々決勝、更に準決勝ではフィオレンティーナを破ってセヴィージャがファイナルへの切符を掴んだ。

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成美さんが手にした小瓶は、セヴィージャの銘柄『クルスカンポ』。その特徴は甘味あっても苦味がないこと。女性やビール苦手な方にお薦めか。この醸造所も2000年ハイネケングループに吸収され、各国に輸入されており現在日本国内でも購入できる。

前回述べた通り、トリノでトロフィーを掲げた前年覇者セヴィージャもまた本命。一方反対側の山を駆け登ったウクライナの伏兵ドニプロには驚きを隠せず。

2015年5月27日ワルシャワ国立競技場。
老朽化した旧スタディオンを2012年のポーランド・ウクライナ共催の欧州選手権の為に改修。5万8000人収容、張り巡らされたケーブルをすべるTVカメラから送られる映像に世界が注目する。


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華やかなセレモニーを撮影していると真っ白な泡の下で黄金色に輝く飲み物がフレームイン。ドイツ、チェコと肩を並べるビール(消費)大国がポーランド。


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カップ戦は互いに慎重になりスコアが動かない地味な展開が定石のはず。ところが7分ロングボールに反応した右サイド、マテウスからのクロスにカリニッチが頭であわせドニプロ電光石火の先制。
これで火がついたセヴィージャも猛攻を仕掛ける。28分のセットプレー。ショートコーナーからこぼれ球を押し込んだのはクリホビアク。織り交ぜたフェイントが絶妙。その3分後 レジェスの縦パスに飛び出したバッカはキーパーも交わして逆転。スタンドを赤く染めたセヴィージャ・サポ―ターは狂喜乱舞。

サポーターの数では劣る隣国のクラブも前半終了間際フリーキックの好機到来。キッカーは同クラブのレジェンド、ウクライナ代表のルスラン・ロタン。彼が右足を振り抜くと一転。ゼヴィージャ・サポーターが一瞬にして沈黙、顔を覆い頭を抱える。
試合は後半に入っても一進一退、タイトルへの執念が双方の運動量は落とさせない。それでも最後はストライカーの技量の差が明暗を分ける。バッカがこの日2点目を決め劇的なフィナーレ。トロフィーは再びアンダルシアへと持ち去られた。

UEFA公式ダイジェスト映像はコチラ⇒2分10秒

By | 2018-03-08T11:00:31+00:00 3月 7th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, 未分類|0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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