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ぷら~り 欧州蹴球場百景【13】コメルツバンク・アレーナ /フランクフルト

フランクフルト・アム・マイン。金融都市として繁栄を誇る大都市。筆者の記憶にあるフランクフルトは、富豪の屋敷にクララと執事のロッテンマイヤーさんが住む街。アルプスの大自然と対局に位置する大都市とし描かれている。
キャッチ画像のななせさんが手にしている小瓶は、シェッファホッファ。実際口に含んだ彼女も「まったり甘く、トロッとした舌(喉)ざわり」と、表現しているが本場のヴァイツェンは甘すぎて、ドライ好きの日本人の口には正直あわない。しかしこのシェッファホッファは、とろみと甘さをおさえ、程よい飲み心地。今日ドイツ全土、そして日本でも入手できるシェッファホッファは、代表的なヴァイツェン(小麦)ビールだが、バイエルンと云えばアルプス、白ビール、そしてフットボール。グアルディオラも白ビールシャワーの洗礼を浴びた。シェッファホッファはフランクフルトのコンラド・ビンディングに買収され、そのビンディングもラーデベルガー(ザクセン州ドレスデン)の傘下にあるのだが、フランクフルトで醸造されているのは間違いない。
第十三景はそのフランクフルトにあるコメルツバンク・アレーナ。

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地元のコメルツ銀行がネーミングライツを獲得したのは2005年。2013年12月12日ヨーロッパリーグGS最終節。対APOELニコシア戦、4-1-4-1のフォーメーション中盤4枚に左端に背番号8乾貴士の姿があった。
試合前のピッチサイドには公式マスコットAttilaアッチラを見つけた。高原直泰がハンブルガーSVから移籍したのが2006-07シーズン。同じ年に加わった新人は“本物”のタカ。

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その高原と稲本潤一の同級生コンビ、現在所属する長谷部誠と鎌田大地に加えポルティモネンセの中島翔哉にも興味を示した日本人贔屓。しかしその歴史を紐解くとアジア各国のプレーヤーがこのスタジアムのピッチを踏んできた。
1980年のUEFAカップでは準決勝のバイエルン・ミュンヘン、決勝でボルシア・メンヒェングラートバッハを破りトロフィーを掲げたの範根車(チャブンクン)。ちなみにボルシアが準決勝で対戦したのはシュツットガルト。同年のチャンピオンズカップでは惜しくもノッティンガムフォレストに敗れ銀メダリストを手にしたのはドイツ王者ハンバルガーSV。ブンデス黄金時代を象徴している。この年この街で生まれた範根車の実子、車 ドゥリも同クラブでプレー、90年代半ばには豪州代表のネド・ゼリッチがプレーした。2002年に浦和レッズでプレーした彼は現役引退後コメンテーターとして豪州のTV画面で頻繁に目にする。1998年には楊晨(ヤン・チェン)が欧州のトップリーグで初の中国人プレーヤー登場と話題に。そして高原、稲本と同時期にはイラン代表メフディ・マハダヴィキアが在籍していた。

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2007年9月16日第5節
フランクフルトはホームでハンブルガーSV戦。前節アウェーのブレーメン戦で初黒星を喫したが稲本はスタメン、コンディション不良で出遅れていた高原も右サイドハーフながら後半投入されている。因縁のハンブルガー相手に、日本人初の揃い踏みでホーム三連勝を飾った。あれから十年の歳月が流れている。
当時この試合に注目した理由は複数あり、1998年6月25日大宮サッカー場で観戦した際の記憶もそのひとつ。正式な名称は、大宮公園サッカー場で同公園の南端に位置している。駅から歩くと「神社はあっても公園がないじゃないか」とぼやきながらも、東京五輪年生まれとしては、同五輪で使用された日本初のサッカー専用球技場を感慨に耽りスタンドから眺めた。

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ピッチ上では翌年ナイジェリアで行われる世界選手権(現U-20)を目指す若者達が躍動していた。同時期開催されたFIFAワールドカップ・ジャマイカ戦に小野伸二が出場。市川大祐も帯同中で不在。主将の高原に関しては既にジュビロ磐田でのプレーを数回目の当たりにしていたが、稲本のプレーを生で観るのはこの日がお初。チケットぴあで購入し代金800円が格安に感じるほど、本山雅志が存分にキレキレのドリブルを披露する横で、前年に最年少=17歳6か月でデビューしたJリーガーは、格下相手ながら拾い視野の広さでバランスを考え「抑えてるな」と感じた。隣の友人も「酒井友之【※集合写真7番】と組ませるなら稲本もっと前でよくねえか?」呟いていたと記憶する。

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その後、大改装を経て「ナクスタ」と呼ばれるようになると車で数回観戦に訪れていたのだが、昨年10月、およそ20年ぶりに大宮駅東口から氷川神社入り口に向かって歩を進めた。
きっかけはサッカルチャー編集部の責任者がヴェルティ・ユース出身なのにホームタウン活動の参加経験ないと聞いて“それは怪しからん”と、NPO,NGO経験豊富な筆者同行で取材を兼ね「大宮クリーン大作戦」に参加した。ホームゲーム開催週に加え、毎月第4金曜日に大宮区役所職員と合同で実施している清掃活動。

By | 2018-02-06T11:26:41+00:00 1月 30th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|Tags: |0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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