テキストテキストテキスト

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

なでしこはワールドカップを連覇できるか~3年前に狂った歯車~

 6月6日、カナダで2015女子W杯が開幕した。前回王者という立場で大会に臨む日本代表通称『なでしこJAPAN』は世界から討伐の対象として見られることになる。なでしこのメンバーは前回からそこまで大きく変わっていない。

 スタメンでの出場は少なくなったが、なでしこの象徴である澤穂希、正確なキックが武器の主将・宮間あや、FWにも結婚して名字が変わっている大儀見など、前回大会のストーリーを思い出させる面々が顔をそろえる。

 監督も佐々木則夫から変わっていない。ただ、なでしこは3年前より少々おかしな道を進みつつある。

☆3年前より変わってしまったなでしこ

 女子サッカーは男子とは全く違うスポーツだ。当然男子の方がボディコンタクトは強力で、女子の方がボールにプレイしている印象が強い。しかしボールを巧みに操るのは日本くらいのもので、その他大勢の国はフィジカルを全面に押し出したサッカーをしてくる。
 こうしたスタイルに偏るのはボールの扱いを苦手とする女性が多く、パスワークを上手く構築できないのが理由だろう。そんな中でサムライJAPAN同様にパスを回すなでしこは異端とも言える。

 日本人の体の大きさではフィジカル勝負を制することは難しく、やはりパスを回してゲームの主導権を握るスタイルが合っている。2011年にドイツでおこなわれた前回大会でも、なでしこはパスを回す独自のスタイルで世界の頂点に立った。
 決勝のアメリカ戦は終始劣勢で、少しばかりラッキーな要素も絡んでいたかもしれない。準々決勝のドイツ戦も、延長戦の末に決めた1点を守り切っての勝利であり、どちらに勝敗が転んでもおかしくはなかった。

 しかし、なでしこにはあのスタイルが合っていた。どの試合でもボールを支配していたのはなでしこであり、よりサッカーをしていたのもなでしこだ。男子でいうところのスペイン代表であり、唯一無二のスタイルを継続すべきだったと思う。
 そんな風向きが変わったのが、2012年ロンドン五輪決勝だと私は考えている。決勝の相手はワールドカップと同じアメリカ。接戦になるのは目に見えていた。

 そこで佐々木監督が取った策は、意外にも守り切ることだった。自陣に全選手を集めて相手の猛攻をしのぎ、ボールを奪っても前線に長いボールを送る。1年前とは明らかに違う戦い方だった。
 スピード、高さ、パワーで劣るなでしこに、前線のロングボールを収める術は無い。それも相手はアメリカだ。女子サッカー界の中でもトップクラスのフィジカルを誇る。そんな相手にロングボール主体の攻撃など通用するはずもない。
 アメリカからすれば準決勝までと展開が同じで、唯一無二の戦いとなるはずだった日本との試合はその他大勢と同じものとなった。

 日本は1-2と接戦の末に敗れたが、全く勝利の見えない試合だった。なでしこの取った守り切る戦いにはアメリカへの恐怖心が表れており、自分たちが相手よりも劣っていることを試合前から認めたようなものだった。私はこの試合に大きな疑問を感じ、佐々木監督によるなでしこは終了したと思った。

By | 2017-04-21T21:51:53+00:00 6月 11th, 2015|Categories: コラム, なでしこジャパンコラム|Tags: |0 Comments

About the Author:

大阪府在住 / 20代 / 趣味:サッカー観戦、カラオケ / サッカー歴:中学2年よりサッカーを始める。人生初の試合が0-12、チームとしてのシュート数0と歴史的な大敗となり、カルチャーショックを受ける。それ以降なぜ0-12で負けたのかを研究するようになり、気付けばサッカーオタクとなっていた。

Leave A Comment