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宮市の試練 再び光り輝くために

 宮市亮が苦しんでいる。怪我がちでここのところ試合に出ていなかったということもあるだろうが、それにしてもトゥエンテでのデビュー戦は試合に全く入れないまま、後半途中で交代となってしまった。

 そして迎えた二試合目のユトレヒト戦では、序盤から積極的に動いていた。仕掛けという意味では先制点に繋がるファウルを得たのも彼の働きだったし、攻守に非常にキレのある動きを披露していた。

 しかし、時間と共にその動きは徐々に落ちていってしまった。ガス欠である。これも試合勘が失われていた性もあるだろう。前半半ばでスタミナが切れるなど、本来はあってはならない事態なのだ。後半序盤の動きの良さも、これで説明できる。

 しかし、今度は膝の打撲で動けなくなり、スタミナの問題もあって交代となってしまった。

 リハビリでは体が戻っていたというが、リハビリでの動きと試合ではまるで違う。スタミナは走りこまなければつかないが、膝を痛めていただけにその辺りは慎重にいかなければならない。

 そして何より問題なのは、スプリントの本数が圧倒的に少ないということだ。特に守備から攻撃に移る際、敵陣へ駆け上がるというシーンがほとんどないのは痛すぎる。このままでは、出場機会自体が少なくなってしまうだろう。特に現在のサッカーのトレンドはどれだけスプリントこなせるかが一つの鍵となっているだけに、如何にスタミナをつけ、質を落とすことなくスプリント回数を増やせるかが、宮市の課題となる。

 素材は一級品なのだ。高校からプロに入り、オランダでデビューした際は勢いでいけた。

 しかし、今は怪我明けの体をトップコンディションに仕上げつつ、結果も出さなければならない。彼にとっての正念場であろう。果たして、飛翔のきっかけを作れたオランダの地で、もう一度羽ばたくことが出来るか。未来を切り開くためにも、難しいこの戦いを勝利で飾って欲しいものである。