今回記事に取り上げたいものは時代によって移り変わるフォーメーションについてだ。

 90年代後半から2000年代序盤までは3-5-2システムが流行し、その後4-4-2、そして現在では4-5-1や4-3-3-と呼ばれるセンターFW1人が中央に構えるシステムが主流となっている。

 良いか悪いかは別として日本代表もこの流行と共に同じようにフォーメーションは移り変わってきた。

 現在、このセンターFWのポジションを岡崎慎司、武藤嘉紀、金崎夢生といったメンバーで競い合っている。

 また、現在代表には呼ばれていないが、FWの候補としてはハーフナーマイクや大迫勇也、柿谷曜一朗、久保裕也等が挙げられる。そんな中で果たしてこの1トップシステムが日本代表にとって最良のシステムなのであろうか?

 現在クラブで1トップのポジションを実際に行っているのは武藤嘉紀とハーフナーマイクだけである。武藤について言えば1トップとして定着したのは昨シーズンからであり、FC東京では2トップやサイドを任されることも多くあった。武藤のプレーを見ていると1トップよりも2トップの方が彼の特徴でもある前を向いた時の推進力が活かせると思う。このことからもわかるように日本代表には純粋な1トップの選手がいない。もちろんかつてはMFに優秀な人材が多いためにFWを1人で行っていたという背景があったかもしれないが、最近の試合では武藤と金崎や、岡崎と武藤といったようにFWの選手が共存して出場する機会も多くある。

 ハリルホジッチ監督が期待をよせる宇佐美貴史も実際は2トップが一番活きると思う。

 そんな中で4-5-1システムに固執する必要はあるのだろうか?

 私は現在の日本には2人のFWを置くシステムが最も合うと思う。日本のFW陣は全員が守備も献身的に行える。守備時には4-5-1のように守ることもできれば、攻撃時には2トップで攻めるという基本スタイルが最も合うと感じる。シンガポール戦の武藤と金崎の関係はそれに最も近い形であった。

 何よりも1トップであると、FWの選手はいい状態で前を向いてプレーをする機会が減ってしまう。

 先に挙げた選手は皆、ゴールに背を向けたポストプレーよりも前を向いた状態でこそ存在感を発揮する。そんなFW陣に1トップを張らせることは得策だとは思えない。

 また、前線でボールを収めるという観点からも私は2トップを支持したい。