テキストテキストテキスト

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

共に無敗記録続く “J2頂上決戦” は迫力溢れるドロー

湘南ベルマーレ1-1松本山雅
得点者
【松本山雅】犬飼(18分)
【湘南ベルマーレ】遠藤(11分)

14戦無敗の湘南が11試合ぶりの大黒柱の復帰含め3人の入れ替え、11戦無敗の松本は“鉄板”メンバーで挑む

首位攻防戦

 J2リーグも全42試合中の29試合が終了し、各クラブの立ち位置が明らかになってきています。J1とは違い、その立ち位置とは来季所属するカテゴリーが上なのか?下なのか?それともプレーオフによる延長戦を争うのか?と各クラブが悲喜こもごもしているのがJ2リーグの現実。
 そんなヒリヒリするリーグにあって順位の近いチームと勝点を離して“安泰”のような位置にいるのが、この日対戦した直近14戦無敗の首位・湘南と同11戦無敗の2位・松本。
 ただ、“頂上決戦”とは名ばかりで、第29節を終了した時点で湘南と松本の間には残り13試合で15ポイントもの勝点差が存在。さらに、2位・松本と3位・ジュビロ磐田の差も10ポイントと大きく開いていております。前田遼一・駒野友一・伊野波雅彦・松井大輔といった多くの日本代表経験者が在籍し、大分トリニータでナビスコカップ優勝を果たすなどの確かな実績を残すペリクレス・シャムスカ監督が率いる磐田を差し置いてリーグを圧倒している湘南と松本は共に称賛されるべき成績を残し、来季のJ1リーグ自動昇格を手にしようとしています。
 
 しかし、そんな無敗記録が続く両チームですが、直近のチーム状況には違いがあり、ホームで迎える湘南は開幕からJ2最多記録となる14連勝のあと1敗を挟んで8連勝して独走態勢を築いたものの、以降の6試合を3試合連続ドローを含む2勝4分。相手の研究も進んだ事で崩し切れない試合が増えています。そんな湘南は前節から先発メンバーを3人変更。負傷で10試合欠場していた主将MF永木亮太が復帰即先発を果たしました。逆に松本の方は11戦無敗を8勝3分という絶好調ぶりが続いており、第22節以降は不動となっている”鉄板”メンバーでのスタートとなりました。
尚、前湘南監督であった現・松本の反町康治監督はメンバー発表の際にはホームサポーターからも温かい拍手が送られていました。この両チームはスタイルは違えど、共に【3-4-2-1】をメインシステムに採用しており、共に「走り切る」ことで名を馳せるなど不思議と共通項も多いようです。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【マッチレポート】貫く“湘南スタイル”+永木のアクセント

 キックオフからホームの湘南は積極的に前からボールを奪うために激しいプレッシングを敢行。ロングボールとセットプレーに特徴がある、あるいはそれが唯一最大の武器ともいえる松本を相手にしてのハイプレスは相手の持ち味を削ぐ効果もあり、序盤は攻守共に湘南が圧倒。ボールを奪えばゴールに直接つながるような素早く縦を突く攻撃に加えて、ボールホルダーをどんどん追い越してゴール前で人数を増やす事で攻撃に迫力を醸し出すという、まさに”湘南スタイル”が序盤から全開でした。ただし、その一本調子にならないようにするための存在。それが長期離脱からこの日復帰した主将・MF永木。緩急自在のパスセンスと正確無比なキックを持つ彼の存在がアクセントとなり、攻撃に抑揚が生まれていました。彼が欠場し出した頃から徐々に勝ちきれない試合が増えているのが、彼の存在感の大きさを表しているようにも感じられます。
 そして、この試合でも最初は崩し切るよりもミドルレンジからのシュートが多かったのですが、その中でも”湘南スタイル”+永木の持ち味が噛み合わさって湘南が先制します。11分、左からCK。永木のピンポイントのキックに合わせて中央からニアサイドに寄りながら合わせた遠藤のヘディングシュートが決まって、湘南が幸先よく先制に成功。1-0。
 しかし、湘南のプレスを受けて前線へのロングボールを効果的に活かせない松本にとって”伝家の宝刀”とも言えるセットプレーで一瞬にして同点としてしまいます。中央やや遠目からの岩上のFK。ファーサイドで打点の高さで完全に競り勝った多々良が中央へ折り返すと、飛び込んだ犬飼がヘッドで押し込んで1-1の同点に。
 同点となって以降はロングボールを主体としながらも松本が押し込む場面が増え、特に高い位置からのスローインにはゴール前までライナー性で飛んでいく岩上の超絶ロングスローという飛び道具もあって湘南は苦しい試合展開にさらされながらも、リーグ29戦14失点というJ2最少失点の守備力で耐える状況に。
それでも湘南は3バックの左センターバックでありながら10アシストとリーグアシスト王でもある三竿が鋭いミドルシュートを放つなど盛り返し始めた前半は1-1のまま終了。

リスクを賭けた激しい攻防による壮絶なドロー決着

 選手交代なしで挑んだ後半も、やや松本のリズムで始まったものの、湘南は最前線のウェリントンにボールが収まり始めた事で徐々に攻撃に厚みを出して攻め込みました。
 しかし、ここ最近の相手と同じように、首位を独走している湘南への対策が各クラブで進んでおり、松本がラインを引いた状態となれば崩し切れない状態に。J2でも29試合24
失点という堅守を持ち味をとするチームの守備ブロックを崩すのは相当な労力が伴います。
 すると、この膠着し始めた状況を打開すべく、湘南の貴裁監督は先手先手の選手交代で変化をつけ、システムも【3-4-2-1】から【4-2-4】のような超攻撃的布陣に移行。永木を中心に細かいパスをつなぎながらも両ワイドの幅を使って松本ゴールを抉じ開けにかかります。もちろん、この選手交代とシステム変更のリスクに対してピンチも生まれる事を覚悟しているだけあり、松本がカウンターからチャンスを作る回数も増え、試合終盤には両チーム共にゴールを奪えるような迫力溢れるエキサイティングな試合展開に。
 しかし、両チーム共に「あと一歩」と言えるところまで決勝点と勝利が見えていながら、最後までさらなるゴールは奪えずに1-1のドロー決着。共に最後まで走り切る運動量により、プレミアリーグのような激しい攻防からの両ゴール前へダイナミックに向かう展開あり。 湘南は”湘南スタイル”、松本はセットプレーの精度と多彩さを確固たる武器として鍛え上げられています  が、最後の決定力だけがJ2であるのを感じさせたかもしれません。ハイレベルでエンターテイメント性と迫力に溢れた見応え満載の試合を経て、両チームは無敗記録の更新以上に手応えを掴んだ試合となったことでしょう。
継続と深化の”湘南スタイル”

By | 2017-04-21T21:52:44+00:00 9月 9th, 2014|Categories: J2リーグ観戦記, 観戦記|Tags: , |0 Comments

About the Author:

hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

Leave A Comment