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欧州蹴球文化探訪 第三十七の巻 リーグアンの逆襲

スターウォーズイヤーということで、それっぽいタイトルをつけてみた。逆襲は、「逆襲してくれたらいいな」という願望込の第三十七巻

現時点のヨーロッパリーグ最大派閥 リーグアンの名門達

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に続いてヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ抽選が行われた。CLより12チーム多い参加48チームがAからKの12組に分かれH&Aのリーグ戦形式で対戦する。上位ランキング国では、ドイツ、イタリア、ロシア、ポルトガル、オランダそして第三十一の巻でふれたようにチェコの計6カ国から3チームづつ対戦表にエンブレムが印された。

 CLに最多5チームを送り込んでいるスペインは2。ウェストハム、サウサンプトンが敗退してしまったイングランドをはじめ、トルコ、ベルギー、ギリシャ、スイス、ポーランド、ノルウェー、そしてアゼルバイジャンから複数のクラブが名を連ねる。

 唯一同国から現時点で最多の4チームはフランス。これはプレーオフでASモナコがヴァレンシアに敗れた結果によるもの。CLはPSGとリヨンだけになってしまったので褒める必要もないが、参戦する面子に注目の価値有り。

 フランスでは二つのカップ戦(日本ならば天皇杯とナビスコカップ)のウィナーにELへの権利を与えるのが通常。

 ところが超タレント集団パリSGが史上初の国内三冠を達成してしまった昨シーズン。2011年エッフェル塔のエンブレムを気に入ったカタール投資庁の子会社が株式を買収。ナーセル・アル=ヘライフィー会長に就任以降、オイルマネーにモノを言わせての強化が漸次実を結んでいる。

 そこで異例となるが国内リーグの順列通りにUEFAコンペティションへの出場クラブを割り振ることに。近年はリールやモンペリエなど伏兵が主役になる機会も多く、その最たるクラブが昨年サンドニで目視したカップウィナーのEAギャンガン。決勝トーナメント進出は、リール、サンテティエンヌと共にGSで姿を消していただけに殊更賞賛されて然るべきだ。

 しかし本年は、オリンピック・マルセイユ、ボルドー、サンテティエンヌ、これにモナコが加わったので国内名門が豪華揃い踏み。これらのクラブの本拠地は全て来年開催されるユーロ2016で使用されるため既に一年をきって各スタジアムにも磨きがかかる。

【上写真はサンドニ】

GS突破は鉄板のはずが現在絶不調のマルセイユ

 組み分けに目を向けるとくじ運に恵まれたのはマルセイユ。サンテティエンヌは昨年に続き因縁のドニプロと同組に。14-15シーズンのグループFは1強3弱の大混戦となった。2位カラバフと3位サンテティエンヌは同勝ち点。1ポイント差でドニプロが最下位。3チームに予選突破の可能性を残し迎えた最終節は既に勝ち抜けを決めていたインテルとカラバフが対戦。結果はドロー。ホームのドニプロが勝利して2位に滑り込んだ。

 その後ドラマティックな逆転突破からの勢いでファイナルまで勝ち上がったドニプロにサンテティエンヌは雪辱を期す。このグループにはラツィオが流れてきており激戦必至。その曲者カラバフとモナコの組もトッテナムにアンデルレヒトと強者揃い。順当ならトッテナムとモナコだが波乱の予感も。もう一組みの英仏対決はボルドーとリヴァプール。このグループにはロシアのルビン・カザンが絡んで三つ巴が予想される。UEFAカントリーポイントの奪い合い、つまりチャンピオンズリーグ出場枠(3位は4枠、4位は3枠)を争うプレミアとセリエA同様、6位フランスと7位ロシアの間にも3枠と2枠の格差が設けられている。

 フランスのクラブを直接叩くことで「一枠」に手が届く位置にいるロシアは、CLにゼニト・サンクトペテルブルグとCSKAモスクワ。ELにはロモティフ・モスクワ、クラスノダール、ルビン・カザンが両大会のグループステージに臨む。チャンピオンズリーグの出場枠を争うカントリーランキングのポイント計算上は、CLとELが同等に扱われるため、強豪国のEL軽視対策は、UEFAも抜け目がない。

【リヨンのスタッド・ジェルラン】

 さてそのフランスの国内リーグは荒れ模様でEL出場組の勝ち点が軒並み伸び悩んでおり苦笑した。開幕戦、マルセイユがホームでカーンに0-1で敗退、ボルドーは1-2でランスに敗れる。アウェーのサンテティエンヌもトゥールーズに2-1で黒星。モナコが唯一ニースから白星(1-2)でスタートを飾ったのだが・・・
 
 2節モナコはリール相手に0-0のドロー、サンテティエンヌとボルドーも1-1の痛み分け。

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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