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サッカー アジア大会決勝 なでしこJAPAN vs 北朝鮮女子代表

 アジア大会の決勝戦、なでしこJAPAN 対 北朝鮮女子代表ですが、これまでの試合を観るかぎり、なでしこJAPANは若手を試しながらも、ひとつひとつの試合を大事にしてきた印象があります。君が代の斉唱中、いつにもまして選手たちの表情が引き締まっているように観えたのですが、いざ試合が始まるや、その気持ちは何処へやら。

 試合開始直後、まずは北朝鮮女子が日本のエリアに進出してきましたが、なでしこのDFラインはこれを弾き返せており、1分過ぎにはなでしこが北朝鮮女子のゴール前に攻め込むも、そこからの手が無く、逆にカウンターにあいました。
この試合は90分を通して、こういった場面が続きました。

 特に前半の始めは、なでしこはボールを落ち着かせることが出来ておらず、宮間がチェイシングに行くも、いなされることが多くありました。
 宮間のキックを活かす為には、チェイシングは他の選手、若しくは連動して行い、ボールを奪った後で一旦宮間に叩く。というプレイがあっても良かったはずですが、こういった面でも、なでしこはちぐはぐで、ボールの取りどころも曖昧でした。
 この為に、終始右サイドでフリーになっていた川澄も、あまり機能しませんでした。

 6分過ぎになでしこのファーストシュートが飛び出しましたが、北朝鮮女子のミスで丁度ポストプレイのようになりましたので、トラップを入れてから狙っても良かったように思われます。

 10分過ぎ、なでしこは7人が自陣ペナルティエリア内にいましたが、それぞれが相手にしっかりと付けておらず、11分30秒にはセットプレイからやはりそこを突かれて失点をしました。

 その後、13分にもピンチを招き、17分過ぎにはなでしこが北朝鮮女子のゴール前まで進出しましたが、相手の身体の使いかたが巧く、如何せんシュートまで持ち込めませんでした。

 19分頃からはなでしこのDFラインの連携ミスも目立つようになりましたが、時間が経つにつれてじょじょに前線が活発になり出してもいましたので、こうなると、恐いのはカウンターです。

 増矢 理花につきましては、身体の強さで負けているにポストプレイに入るのではなく、少し下がった位置から飛び出すことを考えてよかったように思います。
増矢を挟んでいた北朝鮮女子のCB2人は、身体のぶつけ合いにはちからを発揮していましたが、前後に激しく動くタイプではないので、そういった工夫が欲しかったところです。

 後半はなでしこにリズムと速さが出てきましたが、相変わらずカウンターへの対応は出来ておらず、攻め込むもカウンターで押し返されて失点。

 その後、北朝鮮女子右サイドエリアの深くでなでしこのスローインになったときに、増矢のポジショニングの悪さが露呈しました。
 このとき増矢は、相手に挟まれる、若しくは相手を背負うようなポジショニングをしていましたが、スピードで振り切ることを考えて、もう少し離れても良かったように思われます。
 と思っていたところ、やはり増矢を左サイドに張らせて、同サイドにいた吉良に代わって菅沢をツートップの一角として投入。流れは良く、55分には左サイドの浅い位置からゴール前にロングボールを出したところ、これを川澄が拾い、一旦ためた上で高瀬へ。その高瀬がスルーして、走り込んで来た宮間がゴールに流し込みました。
 おそらく川澄は、相手に前を塞がれていた為に左右に振ろうとしたのでしょうが、宮間の走り込みまで考えていたならば、スーパープレイです。