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クロップの辞任表明は、いずれ止揚するための弁証法的行動の一歩

先日、ボルシア・ドルトムントのユルゲン・クロップ監督が辞任を表明した。
一時期は最下位になるほど低迷したが、ウインターブレイクが終ったあと、すこし持ちなおしたかに見えた。

しかし、やがて成績は伸びなやみ、ヨーロッパへのチャレンジはポカールの成績に託される形になったものの、

もはやリーグでの目標は事実上なくなり、そのためクロップ監督は今季での辞任にこぎつけたのだろう。

またクラブの首脳陣は任期途中での解任は明確に否定してきた。
絶大なる監督への信任の証であるが、一方で現状の選手たちはクロップ監督が推し進めてきた戦術の実現するために揃えてきたようなものだ。だから任期途中で他の監督がやってきて違うやり方を実践しても、成功はほぼ絶望的であると首脳陣は判断してきたからだと思われる。

当然クロップ監督も自分のプレースタイルに限界を感じつつあったはずだ。
それは他チームのゲーゲンプレッシングという戦術への対策が進んだことと、選手たちの消耗が激しく、年々そのリカバリーが難しくなってきたことだ。

「いずれ行き詰まる。」

クロップはそう感じた。

いくら選手たちやクラブからどれだけ厚く信頼され、サポーターから愛されても、もはや本人がそれらに答える術(すべ)を見つけですことができなくなってしまったのだ。

投げ出せない、でも続けることができない。
クロップ監督の心中は察するに余りある。