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『放蕩息子』、王様となる 〜香川真司の帰還〜

 イングランドから帰還した『放蕩息子』は、自らにかけられた大いなる期待を全て燃やし尽くすかのようにピッチで躍動した。
そこにあったのは再びピッチでプレイできる喜びだった。

不安や心配はまるでなく、あたかも最初からそこにいるのが自然なように、チームに溶け込んでいた。

こちら側が試合前に考えていた、
「気負いや焦りから気合が空回りするのではないか?」、
という不安がたった一試合で霧消したのは嬉しい誤算だったといえる。

 試合は序盤こそ怪我人が続出してチームを固め切れていないのがありありと見えたものの(特にボランチ二人の出来が酷かった)、香川やミキタリアンによるフォローで少しずつチームにリズムが生まれたのはさすがだった。後方からゲームを組み立てられる選手が全て怪我で試合に出れない以上、(ある程度は予測できていたものの)ここまで最初の試合から細かい上下動やボランチまで下がっての組み立てに参加出来るとは思っていなかった。

 また、チームプレーだけでなく、個人のプレーに関しても成長が見られたのは大きい。以前ならば体を当てられたとき、泳いでしまってボールを奪われていたであろう場面でも、プレミアでの経験で得たフィジカルの強さが出ていた。これにより、サイドに回ったシーンでもボールをキープしつつ前への仕掛けを狙うシーンが何度も見られた。
 苦しかった二年間は決して無駄ではなかった。香川の才能を垣間見れるシーンが何度も見れたのは嬉しいものである。

 プレミアでの動きとはまるで違うからだろう、足がそのプレイについていけずに62分でピッチを後にしたものの、チームの救世主としての姿を見せつけた形となった。今シーズンもシグナル・イヅナでは香川のチャントが木霊する中、王様となった魔術師が躍動する姿が何度も見れるだろう。

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年齢:30代 出身地:埼玉県 サッカー経歴:大学サッカーまでキーパーとしてプレイ 趣味:サッカー観戦、料理

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