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仁義なきカルチョの戦い (セリエA第15節 ユベントス対サンプドリア)

それにしても自分たちのホームなのに、自分たちのしたいことが出来ない。
もうあんなサッカーは懲り懲りだ。

マンチェスターユナイテッドから移籍してしてきたエブラは焦っていた。
サッカーは最近ディシプリンだなんだでやたら規律が多い。
好きにやってこいなんて言われてことはない。
特に前のチームでは。
出来るだろうか・・・
その時左から良い角度とスピードでボールが飛んできた。
「来た!」
エブラがまるで空手キックのような出で立ちでゴールマウスにボールと一緒に突っ込んできた。
自分かボールどっちが先に入ったのかわからないが
とにかく点が決まった
そこから、テベスが、ポグバが、モラタが、ペレイラが暴れまくった
オカカだって、エデルだって、ただやられてるだけじゃない。
両チームの選手はまるで球際の祭典のようだった。

ハーフタイム、サンプドリアのロッカールーム。
ミハイロビッチ監督は予想もしていなかったユベントスの出方に困惑していた。
せっかくコツコツと築いてきた2位というこの順位。
もちろん首位で相手がホームだから猛攻にさらされるのはもちろん覚悟していた。
とはいえなにか違う勢いというか、チカラを感じた。
でも我が部下たちはなんとか1失点で抑えてきた。
長いこと監督をやってきたがこう知っときどういう言葉を掛けるべきか
残念ながら私の辞書には何も書いてなかった。