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文化としての日本サッカー ~独・伊・蘭で活躍できてもスペインで活躍できない理由

今日は、いち“元”少年サッカー指導者としての視点からの記事です!!

御存知の方もいらっしゃるとは思いますが、U-12(小学生)の大会である全日本少年サッカー大会が数年前に11人制から8人制のサッカーへと変更になりました。それまでにもいくつかの大会で8人制の導入はなされていましたが、これほどの大きな大会での8人制の導入により、U-12の世代では今後は8人制のサッカーがメインとなっていきます。

日本サッカー協会の狙いはゴール前の攻防の増加

日本サッカー協会が8人制を推奨する理由としては、一人一人の選手のボールタッチを増やすことや、より全体で連動する試合を多く経験させること。また、ゴール前での攻防を多くすることなどを説いてきました。

もちろん上記のような事は可能でありますし、実際に日本サッカー協会が比較したがるスペインではU-12世代には7人制がメインとなって育成強化がなされています。

しかし、日本人とスペイン人は体格こそ近いものの、メンタリティも違うし、経済が違うことから環境も大きく違ったりなど、サッカーに対する考え方も、パスを繋ぐサッカーを好む傾向以外はあまり共通することがありません。また、日本との歴史的なつながりもそれほどない国であります。

だからこそ、未だ日本人サッカー選手がリーガ・エスパニョーラでは成功できていないのだと思います。

日本人選手がスペインで通用しない理由 独・伊・蘭で活躍できる理由

 

 逆に、日本が戦争をやっていた当時の三国同盟を結んでいたイタリアやドイツで活躍する日本人サッカー選手が多いことは面白いです。歴史的なつながりから来るものによって日本人が適応しやすい国なのかもしれません。オランダも鎖国をしていた江戸時代に、蘭学など医療の面で交流があった国であるので、オランダで日本人サッカー選手が活躍するのも上記の理由と同様のように思えます。

 つまり、スペインが今のサッカーのトレンドだからといって追う必要はないし、体格が似ているからと言ってそれを模倣する必要はない、と僕は思います。