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欧州蹴球文化探訪 第三十四の巻 アルプスの麓で躍動するヤパーニッシュ

 今巻ではアルプスの麓スイスとオーストリア、そしてベルギーに目を向けた。“フランダースの犬“の作者は英国人なので、舞台のベルギー人が、「本当のベルギー人はあんな薄情じゃない」と怒り、家庭教師のCMに出演するハイジと爺さんを見たスイス人は泡を吹いた・・・・かもしれない。

ビールをより美味く感じさせる日本人の活躍

 写真右側の泡盛りだくさんが「カルディナル」。ドイツ語圏のベルンから南西30キロ弱のフリブール市にて1788年創業、スイスのフランス語圏からフランスにも出回っている銘柄。
 カルディナルしか飲んだことのないスイスに比べ、毎日異なる味を試したのがオーストリア。それでも飲みつくせない同国のビール消費量(一人当たり)はチェコ、ドイツに次ぐ世界第三位。写真左側はウィーン・シュヴェヒャート国際空港から市内に着いて最初に購入したシュヴェヒャートの缶。1760年に醸造所を創業されておりこちらも名の通った伝統ブランド。

 8月23日(日)スイス・スーパーリーガ第5節シオン戦 BSC・ヤングボーイズはスタメンの久保裕也が22分先制点、更にスレイマニのゴールをアシストして1G1A。歓び勇んで翌朝ニュースをググったりヤフったりしたが、・・・デイリースポーツの二行だけ。YAHOOでは長谷川アーリアのスペイン二部記事は掲載されているのだが。

 同日オーストリアブンデスリーガ第6節。序盤の大一番アウストリア・ウィーンとホームで対戦したレッドブル・ザルツブルグ。南野拓実は右サイドハーフでフル出場しており、このままレギュラーを確保したい。開幕して一月経過の中堅リーグ、若手日本人選手三人の活躍をアピールする。

 アルプスの麓は冬季休暇が長いため開幕も早い。7月18日の初戦こそ出番のなかった久保。◆25日ホームのルツェルン戦で初スタメン。残り10分で途中交代(結果は1-1ドロー)。久保は4-2-3-1の真ん中。1トップは かつてユトレヒトに在籍したスウェーデン人のゲーント。

 ◆7月28日ASモナコとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)三回戦 MFはラファエル・ヌッツォロ(32歳)とスレイマニ、そして久保。ワントップには元フランス代表ギョーム・オアロ(31歳)。昨季UEFAヨーロッパリーグのグループステージ。主力を温存したナポリ相手とはいえこのオアロの先制ゴールをアシストして欧州の舞台で存在感を示した久保。この日のモナコ戦でも後半開始早々に放ったシュートがバーを直撃。序盤こそ持ち応えたが後半は地(資金)力の差を見せつけられる結果に。

 ◆8月1日アウェーでのサンクト・ガレン戦結果は1-1のドロー。オアロに代えてガーナ人サムエル・アフムのワントップ、右スレイマニ、左にヌッツォロ、久保のポジションが中央。見せ場は33分裏に抜け出すがオフサイドの判定。残り7分この日2枚目の黄札でスレイマニ退場。それでもPK獲得で辛うじてドローに。

 ◆8月4日CLモナコ戦は3日前と同じオフェンスの顔触れ。4-2-3-1 前半はスコアレス。結局モナコ相手に2試合合計7-1の完敗。しかし180分フルタイム出場は何らかの収穫があったことを願う。ここでフォルテ監督の解任が発表される気の短さと決断の早さ。後任はアシスタントコーチのガンペーリャが暫定で指揮を執ることに。

 ◆8月9日ホームでのトゥーン戦。オアロのワントップ、サイドハーフはヌッツォロとゴンザレス。2-1の前半リード今度はオアロが一発退場で、後半は一人少ない状態。中盤の底で守備に追われた久保も60分でピッチを後にした。それでも新体制で嬉しい初勝利。

 ◆8月12日のルガノ戦はベンチスタート。フォーメーションはアフムの1トップ。1点を追う展開で78分スレイマニと交代。しかし流れを変えることなく時間は過ぎる。無情のホイッスルで今季初黒星。

 ◆8月15日国内杯三部チーム相手に2ゴール。特に密集をドリブルで切り裂いた圧巻の先制点は異次元のレベル。この日の1トップはタバコヴィッチ。

 ◆20日に行われたELプレーオフのカラバフ(アゼルバイジャン)戦を落としてしまったが2ndレグで引っ繰り返すと断言する。そして冒頭のシオン戦の勝利。

いきなり開幕戦でのジャイアントキリング

 舞台は変わってベルギーのジュピラープロリーグ。都市名もクラブ名も聞いたことのないシント・トロイデンにスタンダールから小野裕二が移籍。この未知なる昇格クラブが7月24日の開幕戦ホームでなんとクラブ・ブルージュから金星をゲット。第二十七の巻でふれた通り昨期UEFAヨーロッパリーグ(EL)ベスト4のブルージュは現在進行中のCL予選プレーオフではマンチェスターユナイテッドと対戦しており言わずと知れた国内屈指の強豪。
 シント・トロイデンのフォーメーションは4-(2-1)-3。小野はトップ下の位置でスタメンフル出場して勝利に貢献。幸先の良いスタートを切る。
 2節アウェーのムスクロン戦では中盤に手を加え、小野は左よりのポジション。この試合も2-0で開幕連勝。3節では相手も同じく連勝中の好調オーステンデ。55分トップ下のムボンボに代わり途中出場で結果はドロー。第4節のゲント戦は初黒星を喫しているがトップ下の小野も74分でベンチに退いた。兎に角試合数と出場時間を増やしたい。
 試合数は増やせないがジュピラーの空き缶なら筆者はいくらでも増やせる写真。昨年ベルギー代表候補の描かれたパッケージに魅かれまとめ買いしている。

 オーストリアはレッドブル・ザルツブルグの南野拓実は第三十の巻でCL予選ベンチは書いているのでその前後。

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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