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ロシアW杯2次予選、シリアVS日本〜不完全燃焼の快勝

中東開催での公式戦快勝も、全く評価できない凡戦

【ロシアW杯アジア2次予選・第4戦】
シリア0-3日本
得点者<日本>本田(55分、PK)、岡崎(70分)、宇佐美(88分)

完全格下相手にも消化不良、危惧されるメンバー固定化

 何も収穫がないに等しい東アジア杯からは、U22代表の主将を務めるDF/MF遠藤航と本職ではない左SBで驚異的なプレーを連発したDF米倉恒貴がW杯予選に挑む“真の代表”へ招集されたものの、先月のW杯2次予選のカンボジア(ホーム)戦、アフガニスタン(アウェイ・中立地イラン開催)戦での先発メンバーに入ったのは海外組が8人揃う従来のメンバー。会見やインタビューで“自分色”を打ち出すヴァヒド・ハリルホジッチ監督が選択した先発イレブンには所属クラブがなく招集外のGK川島永嗣以外は【ブラジルW杯メンバー】ー遠藤保仁ー今野泰幸という1年前の状態に戻ってしまった状況でした。完全な格下相手に勝利した事には安堵したものの、アルベルト・ザッケローニ監督以上のメンバー固定をこの段階から選択するという閉塞感しか感じられないのが最近の日本代表だと言えます。ただ、アフガニスタン戦では宇佐美貴史も、武藤嘉紀も定着しきれない左サイドMFで先発に抜擢された原口元気が積極果敢なプレーを見せて、香川真司がそれに触発されるようにドルトムントでのプレー同様に復調した姿を披露できたのは収穫でした。

 そして、迎えた今回の代表メンバー発表では、今年初頭にオーストリアのレッドブル・ザルツブルグへ移籍し、今季は控えからスタートしながらも得点ランキング2位に入るほどゴールを量産して大活躍をしている20歳のFW南野拓実を初招集。また、右SBの酒井宏樹が負傷離脱しており、サンフレッチェ広島で3バックの右を担う攻撃的なDF塩谷司が代表復帰。負傷が癒え、今季から所属するハノーファーで10番を着るMF清武弘嗣、浦和レッズで今季のJ1リーグ第1ステージ優勝へ導き、年間勝点の1位も目前となっている司令塔MF柏木陽介も3年半ぶりに代表復帰。とはいえ、塩谷は26歳、清武は25歳、柏木が27歳。負傷明けの清武はまだしも、本来なら彼等は代表でも中心になっていなければいけない年齢の選手で、“新戦力”ではなく、実質の新戦力は20歳の南野のみといったメンバー選考となりました。

 そんな中、W杯2次予選はカンボジアとアフガニスタンに連勝した事で、第3戦を終えて2勝1分。この日の対戦相手となるシリアが3戦全勝している中、グループ1位通過のみが最終予選へストレートインのレギュレーション上、もし敗れた場合は、まさかの最終予選への進出すらできない事態になる、という「絶対に負けられない戦い」どころか、「絶対に勝たなければいけない戦い」というのがこの試合を迎える上での日本の状況でした。

 アサド政権の問題で揺れ、欧州へ移民も流れる大問題に発展しているシリア国内ではサッカーの試合など開催できる認可が落ちるはずもなく、代替え地として同じ中東のオマーンで開催されたこの試合。先発メンバーにはアフガニスタンに大勝したイレブンから怪我の酒井宏樹に替わって、酒井高徳が右SBに入り、CBには森重真人に替わって、前の試合では負傷で出場を回避していた槙野智章が入ってスタートしました。

観るべきポイントのない凡戦だった前半

 試合の方は中立地とはいえ、ホーム扱いとなるシリアが球際の強さを活かしながら前からのプレッシングを仕掛けて来ました。コレに対して、芝が長過ぎて最終ラインからのビルドアップでもボールコントロールでミスを連発する日本は完全に後手に回ってしまっていました。また、シリアはボールを取れない場合は直ぐに自陣での守備ブロックに戻るため、全く得点の臭いも感じられませんでした。むしろシリアが前で奪った時に得点の予感があったくらいでした。
 
 日本の攻撃は5分に原口が左サイドからカットインしてのミドルシュート、または19分に左SB長友佑都が左サイドでDF2人を抜くドリブル突破からのクロスに中央でFW岡崎慎司がヘッドで合わせたシュートなど、単発な攻撃に終始。前半の決定機と呼べるものは27分に左からのFKを折り返し、原口のシュートがブロックされたボールを本田圭佑が詰めた左足のシュートが惜しくも右へ外れた場面くらいでした。

 コンディションも悪そうな選手が多く、芝の状態にも適応できていないにも関わらず、低い位置からのビルドアップで試合を組み立てたいのに何も修正できない。ボランチ1枚がCBコンビの位置まで下りてSBを押し上げながら全体でポゼッションを共有するような工夫が一切見られないのが残念でした。選手間の距離間も悪いままでは、ボールを奪い返すにも不利な陣形のまま時間が進んでいくだけになりました。

 逆に前半の終了間際には日本が低い位置でミスを連発してシリアに決定機を献上。35分には左サイドで自陣に引いて来ていた原口がパスミスを冒し、そのまま縦への突破を食らうショートカウンター。エリア内までドリブルで持ち込まれてエリア内の右45度でフリーのアル・フセインに強烈なシュートを放たれるも外側のサイドネットに外れて冷や汗。41分にはシリアが速攻から左サイドを崩して中央へクロス。前でヘッドでの落としを許しボールが裏へ流れ、ゴール前フリーでFWフリビンに抜け出されてシュートを撃たれるも、またも相手の決定力の低さに助けられて冷や汗。

 FIFAランキングでは日本の55位に対して、シリアは123位。サッカーが出来るだけでも奇跡的な状況の国を相手にこの有様では・・・・そんな酷い試合内容の前半を「何とかスコアレスで凌いだ」のは格上でサッカーが出来る上での不便が全くない日本でした。
 
 前半は両チームスコアレスで折り返しました。

By | 2017-04-21T21:51:47+00:00 10月 17th, 2015|Categories: 日本代表観戦記, 観戦記|Tags: , |0 Comments

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hirobrown

創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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