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長靴の国で観た異邦人たち 十の巻 コソボの守護神は斜塔の街に

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 今回もセリエBを題材に取り上げる。七巻に続き前回再び登場したにもかかわらず写真を掲載しなかったダトコビッチに申し訳なく、まずはチッタデラ戦前ウォームアップ姿から。《中央20番がダトコビッチ》

チッタデラといっても日本のサッカーファンに馴染みの薄いヴェネト州パドヴァ県のクラブ。この街は古代ローマ時代からの円形の城壁を今も維持するユニークな都市として知られる。

しかし城壁に囲まれた観光都市と聞かれてまず頭に浮かぶのは斜塔の知名度が群を抜くピサ。円周6キロの都市周辺に現在も5キロの壁が名残をとどめる。。

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欧州のスタジアムを周遊するにあたり駅や宿からのアクセスを下調べするのが常。但しピサに至っては必要なし。観光客と共に斜塔まで行けば、すぐ東側に照明灯が見える位置関係なのだから。

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ヴェネツイアのクラブが長く低迷しているため、チッタデラが健闘しているとはいえ、ヴェローナ県のクラブが気を吐く西高東低の同州。しかしエラス・ヴェローナが今季はセリエBに。二の巻で紹介したヴェローナのスタディオ・マルカントニオ・ベンテゴディは90年イタリアワールドカップでも使用されており43000人を収容する。オシム率いるユーゴスラビア代表がスペインを打ち破りベスト8を決めたフットボール史に残る蹴球場で二部の試合が行われるのは如何なものか。

さてエラス・ヴェローナとASピサ1909戦。結果こそスコアレスドローに終わったとはいえその安定したプレーは二部レベルでにおいて頭ひとつ抜け出していた。 

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GKニコラス、ボランチのロムロ、そしてオフェンシブハーフのベッサとブラジル組がヴェローナの4-3-3の中軸を担う。左サイドバックの元フランスU21代表サミュエル・スプライェンと左翼のムハメド・サリム・ファレスは仏国籍。アルジェリア系のファレスはボルドーのユースからイタリアへ。その風貌から中堅かと思いきや1996年2月生まれなので現在20歳と今後に期待するべき。

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一方ホームのピサで異邦人といえば旧ユーゴスラビアの首都ベオグラード出身、地元OKFでプレーしているところをASローマのスカウトが眼をつけた元セルビアU21代表ペタル・ゴルボヴィッチ。

そのセルビアの自治州から2008年に独立したコソボの9割以上がイスラム教徒のアルバニア人。現在はのコソボ代表の守護神サミル・ウイカニは、ベルギー育ち(アンデルレヒトユース所属)でありながらアルバニア代表としてプレーしてきた。ウイカニのセリエA時代といえば森本貴幸と共にプレーした2011-12シーズンのノヴァーラが思い出される。この日も格上相手にゴールを死守した。

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そしてこの年長くロッソネロの栄光を支えたジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾが退団を決意。スイスへと旅立つ。最後の写真は今やセリエBの名物監督となったガットゥーゾと肩を並べ、審判に何やら捲し立てるウイカニの少々懐かしい雄姿にて今巻の幕締めとする。

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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