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長靴の国で観た異邦人たち 四の巻【アンダルシアから来たコロンビア人】

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UEFAチャンピオンズリーグ《CL》・グループステージ幕開け。9月14日トリノ・ユヴェントススタジアムに今年もセヴィージャがやってきた。リーガ開幕戦でゴールを決めた清武弘嗣もCLデビューはおあずけ。それにしても昨季(9月30日同所で対戦)に続き二年連続でグループステージ同居とは奇しき因縁。
先月イタリアでの記憶すら既にあやふやな自分に、今春フランスを経てトリノに着いたのが5月19日であると列車のチケットが証明してくれている。

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ところが三日前にマドリッドからシュツットガツトへと空路移動した記憶がないのは、若年性痴呆が悪化したわけではない。この搭乗券は、列車内で新聞のフットボール記事にかぶりついていると肩を並べたスペイン人から「何処のファンだ?」と声をかけられ、とりあえず「レアル」と答えると「俺はマドリードから来た」と誇らし気に手渡されたもの。前年のCL第二節、パリでPSGとレアルを観戦していたため、ウィナー=レアルの名前を無意識に口にしたが、真のお薦めはレアルでもバルサでもアトレティコでもない。日本人在籍は関係なくリーガならば「セヴィージャ」だ。

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 さて。19日にトリノ入りした二日後今度はローマと移動している。ローマ・スタディオ、オリンピコでのTMカップ決勝は日本人メディアも多し。二冠を狙うビアンコネロよりも、ミランでの初タイトルと欧州への切符を賭けた本田圭祐とロッソネロがモチベーションで上回り勝利を手繰り寄せると予想した方も多かったはず。果たして・・・

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この試合のポイントはミランの前線がアズーリに置き換えられるゴール前の鉄壁をいかにこじ開けるか。背番号70カルロス・バッカの1トップ。本田とボナベントゥーラはサイドに張るタイプではなく実際はクリスマスツリーか。ポゼッションで圧倒するも、ブッフオン、ボヌッチ不在ながら白黒の要塞は固い。

358日前、2015年5月27日ワルシャワ国立競技場で決勝点を含む2ゴールを挙げた殊勲者カルロス・バッカはこの日、そのコンペティションへの出場権すら掴み損ねた。目の前では金色のカップを掲げる二冠王者。

さて二年連続カップ戦ファイナルで天国と地獄を味わうカルロス・バッカを目の当たりにしたのは偶然の産物。但し彼が欧州デビューした2013年、ベルギーのSPORT VOETBALL マガジン誌を通じてこのコロンビア人ストライカーの存在を知り得た。

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前回アジア圏からイタリア・セリエAの進出が少ないのに比べ南米コロンビアからの出稼ぎ組はどうか。
公用語はスペイン語といっても、今季レアルのハメス・ロドリゲス以外ではダニエル・トーレス(アラベス)とモレノ(アラベス)の名前しか浮かばない。チェルシーのファルカオとアーセナルのオスピナ、香川真二の同僚アドリアン・ラモス、フランスでは??聞いた覚えがない。余談であるがコロンビアのスペイン語はアンダルシア地方に最も近いそうでバッカが馴染んだのには納得。

 セリエAでは今季クリスティアン・サパタ(ミラン)ジェイソン・ムリージョ(インテル)のディフェンス組。中盤のフアン・クアドラード(ユヴェントス)とコロンビア人が北イタリアの御三家に名を連ねる。フィオレンティーナに移籍したカルロス・サンチェスも30歳を過ぎて代表ではゲームキャプテンを任されている。そしてトスカーナを訪れた親子が唖然としたゴール。ファルカオ、バッカに代わる新たなコロンビアの大砲はコイツしかいない。(続)

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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