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長靴の国で観た異邦人たち 五の巻【トスカーナの同胞対決】

5月21日イタリア杯を賭けた頂上決戦。今シーズンの成績はともかく人気、知名度ではインテルを凌ぐミランと無双ユーヴェの好カードにオリンピコは90年代を彷彿させる盛況ぶり。

前半押し込まれシュートを一本も撃てない展開で、先に動いたのはアッレグリ。左サイドに続き75分右サイドも交代。リヒトシュタイナーからより攻撃的なフアン・クアドラードに。
この時点でピッチ上の22人の割合はイタリア人10人。残り外国籍はコロンビアとブラジルが共に3人。その他1名(日本を含む)が六ヵ国で計12ヵ国。

この2015-16シーズンの幕引がオリンピコならば16-17シーズンの幕開けもオリンピコ。
前々話で紹介したローマVSウディネーゼ戦は、4-0でホームチームが快勝した。
二の巻三番目の写真でフェルマーレンと競り合っている背番号9はドゥバン・サパタである。A代表に選出されていない為、186cmの大型ストライカーを日本のメディアが取り上げる機会は少ない。

格上に対しローラインプレス&ロングカウンター戦術のウディネが後半2本のPKから結果4ゴールを献上した試合は、ローマの圧勝とは言い難い。残念なのは前半カウンターのチャンスをサパタとデ・パウロの2トップが活かせなかった。サパタの屈強な体躯、デ・パウロの巧みなテクニックよりも、“速さ”のある駒が欲しかったのだが無いものねだり。
そこで思い出されたのが今春引退したレジェンドの相棒達。2010-11シーズンにはアレクシス・サンチェス(現アーセナル/チリ代表)と~2012-13シーズンのコロンビア人、ルイス・ムリエル。
1991年生まれのムリエルとサパタは2011年母国で開催されたFIFA・U-20ワールドカップに出場。準々決勝でメキシコに敗れると、そのメキシコを破った本命ブラジルが優勝した大会。このメキシコ戦ではムリエルとサパタの2トップが実現している。あれから5年。

北にマッターホルンを眺めたトリノから南東のジェノバまでおよそ200キロの移動はお薦めのルート。南風が運んでくる潮の香りは、Piazza Principe駅から東に進むほど強まる。フィレンツェ行きの車窓からリグリア海を眺めたであろう多くのサポーターが200キロ東のスタディオ・カルロ・カステラーニに詰めかけたエンポリでの開幕戦。

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レッチェ時代からムリエルに関心を示していたASローマが2014-15シーズン獲得すると噂される中、冬のメルカートでサンプドリアへ。昨季はゼンガ新監督の初陣こそカルピ相手に2ゴール1アシストの活躍を見せたがゴール数は一桁(6ゴール)。ミハイロビッチのもとUEFAヨーロッパリーグへの切符を手にした前年から急転、降格争いで苦闘した昨季のサンプ。そしてモンテッラがミランに引き抜かれた後任にはエンポリの知将マルコ・ジャンパオロが。

いきなり古巣との対決で注目が高まり、お目当ての背番号9もスタメン出場。セリエAの 開幕戦となれば互いに守備重視の慎重な立ち上がり。しかしクライマックスは唐突に訪れた。時計の針が前半残り10分を指していた。センターライン手前 左サイドからのスローイン、パヴロビッチ(左SB)はアルバレスからのリターンをダイレクトでリネッティへ、リネッティがアルバレスに叩いたボールは一呼吸置き、左サイドに開いたフリーのムリエルへと通った。エリア内に侵入し左足を豪快に振り抜くとニアサイドの僅かな隙間からネット上部に突き刺さる。正に弾丸。その後も相手MFからボールを奪いドリブルからミドルを撃つなど、速さと柔らかいボールコントロールで好機を演出し75分この日の主役は舞台を降りた。

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By | 2016-11-02T21:52:02+00:00 10月 15th, 2016|Categories: コラム, セリエAコラム, その他コラム|0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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