テキストテキストテキスト

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

長靴の国で観た異邦人たち 十一の巻【ヴェルチェッリでの再会】

7-5melker-hallberg

前巻テキストをキーボードで叩きつつ、それまで(2011年当時)聞いたことのなかった“クレヨンしんちゃん”の名字みたいなクラブに森本が移籍したこと、海栗?烏賊?蟹?、日本酒片手に新鮮な海産物をつまみたくなるような名前の同僚は何処の国籍だと疑問に思った記憶が蘇る。

ノヴァーラ市自体はビエモンテ州ではトリノに次ぐ都市なので田舎の小都市でもない。トリノ、ミラノ、ジェノバの三都市に囲まれるがトリノよりもミラノに近い。

7-3

むしろミラノとトリノのほぼ中間に位置するのがヴェルチェッリである。この連載で既に写真を紹介したセリエB各クラブ、エラス・ヴェローナ、ピサ、スペツィア、のスタジアムも趣深いが、このFCプロヴェルチェッリ1892の本拠地スタディオ・シルヴィオ・ピオラのファサードもまた感慨を催させてくれる。《上写真》

長男隆太と訪問したのは8月アスコリとの開幕戦。観衆は3000人にも満たないが収容人員が8000人程度なので熱気は充分満たされるどころか溢れている。

空いた口が塞がらないアウェーチームに偏った判定で1点ビハインドのホームチームが終了間際に追い付き両クラブはドロー発進。試合を裁いた主審が無事スタジアムを後にできたのかは定かではない。何故なら日本人親子もミラノ行き終電列車に乗るべく、終了のホイッスルを聞かずにスタジアムを駆け足で去ったのだから。

6-3armando-vajushi

さてこの試合の異邦人だが、プロヴェルチェッリの左ウィング、アルマンド・バユシも、2013年2月のグルジア(現ジョージア)との親善試合後半からウイカニと共にピッチに立っている。前述のとおりウイカニはコソボの独立によりアルバニアからコソボ代表へ。バユシは前半こそ巧みな技術の片鱗と豊富な運動量で目を魅かれたのだが後半はガス欠かやや色褪せた。《中央32番》

7-5melker-hallberg

70分過ぎアスコリも前線にフレッシュな選手を。そして5分後消耗の激しい中盤の底を入れ替える。その際ズームアップでシャッターをきったのが上記写真。

後日帰国してから画面を眺め、何処か見覚えのある気がして経歴を振り返る。メルケル・ハルベルグは今年1月6日A代表デビューを果たした4日後のフィンランド戦で代表初ゴールも記録しているうスウェーデンの新星。

7-pro-verc-a2

2014年5月7日アルシュベンスカン(スウェーデン一部)第8節
Tele2アレナでのユールゴーデンとカルマルの試合で77分ピッチに投入された背番号22は当時18歳(1995年10月生まれ)。
「デカい(185cm)けど若いなあ」と思ったがプレーの記憶もないし顔すら半分しか写ってない。※この試合の別写真は2015年8月掲載【欧州蹴球文化探訪 第三十の巻】にてUP済

しかし筆者が目撃した三か月後には青田刈り達人ウディネーゼが獲得し現在アスコリに貸し出されていたとは。予想すらしなかった偶然の再会もまた広い裾野から高い頂を目指し群雄割拠する欧州蹴球が醸す魅力の一片にすぎない。

7-1

それにしても2枚の写真、スタジアムだけ比べるとアルシュベンスカンからセリエBは本当にステップアップなのかと首を傾げたくなるが、古き伝統と文化の価値が近代的な利便性に勝るのもまた欧州の味わいと納得する。

By | 2016-12-11T16:08:00+00:00 12月 10th, 2016|Categories: コラム, セリエAコラム, その他コラム|Tags: |0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

Leave A Comment