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【インタビュー】バニーズ京都SCへ新加入の元日本代表DF加戸由佳「本気でサッカーと向き合い、新しい自分に!」

 そういう場面を間近に見ていると、『自分ももっと本気でサッカーに対して取り組みたい!』と思いましたし、そういうチームでやりたい!と思いました。自分は寮管として選手たちを支える立場だったのですが、そういう選手たちを見ていて、『自分も“選手”として、みんなに負けたくない!』と凄く強く思いました。」

―――加戸選手は、テクニックよりも身体能力やフィジカル面で勝負して来た選手だとお見受けします。

「そうですね。」

―――その加戸選手が「テクニックのチーム」に加入しました。長期離脱している間に色んなサッカーを観て来たとも思います。以前とは違ったサッカー観や、今後ご自身のプレースタイルの幅を拡げたいという考えもあるのでしょうか?

「まずDFとしては、もっともっと頭を使って次の展開を予測して動けるようになりたい、と思います。

 バニーズはテクニックやパスサッカーに特徴があるチームですが、その中でも自分自身の“らしさ”は失わずに持ち味を出していけるようにしたいです。そうなるためには、バニーズのサッカーも学んで、『新しい自分になりたい』、とも思います。

 そして、ピッチに立って今まで経験して来たこと、これから吸収することも全て出していけるようにプレーしたいと思います!」

―――では最後に今シーズンへの意気込みをお願いします!

「今の自分がたくさんの人に支えられていることに感謝して、そして、最後の1秒まで絶対に諦めないプレーでバニーズの一員としてチームのために全力で戦います。応援よろしくお願いします!」

“新しい自分”バニーズの加戸由佳としてピッチへ!

 岡山県倉敷市出身の加戸は、地元・倉敷市立多津美中学校2年時の2004年から岡山湯郷Belleでプレーしていた。2013年には「なでしこジャパン」にも選出され、代表デビュー。翌2014年には、『プレナスなでしこリーグ1部レギュラーシリーズ』優勝を成し遂げるなど、黄金期を迎えていた岡山湯郷Belleで地元出身の生え抜き選手として13年半に渡ってプレーして来た選手だ。

 そんな湯郷の黄金時代は、当時の日本代表の主将を担ったMF宮間あやを中心とした攻撃的なチームだった。日本代表経験も豊富なGK福元美穂(現・INAC神戸レオネッサ)は高いDFラインの裏をカバーすべく何度もゴールマウスを飛び出し、サポーターからは、「福ちゃん(福元の愛称)、ハウス!」(「ゴールマウスへ戻って」の意味)と、よく叫ばれていたのも印象的なエピソードだった。

 攻撃的なチームはDFラインを高く押し上げるため、後方を任される選手にはスピードや身体能力が求められる。それはパスサッカーの本家であるスペインのFCバルセロナも例外ではない。2014年に現役を引退したスペイン代表DFカルレス・プジョルは、決して技術的に高い選手ではなかったが、身体能力の高さや献身的なプレーでバルセロナとスペイン代表というパスサッカーの代名詞となるチームを主将として後方から支え、共に世界一へと導いた。バニーズ京都で加戸に託されるのは、そんなプジョルに近い役割なのかもしれない。

 加戸は地元出身一筋の生え抜きであるため、代表経験が豊富な宮間や福元以上に湯郷で愛されていた。湯郷の選手御用達の『喫茶ゴンベ』(上記写真)に集う熱心なサポーターの中には、「チームが変わっても応援する」という方々も多い。ただ、少しだけ懸念することがあるという。「生真面目すぎるところがあるので、自分を追い込んでしまわないように、ボチボチ頑張って欲しい」、と。

 アニメ『ドラえもん』には、「出木杉(できすぎ)くん」という登場人物がいるが、映画版にはあまり登場しない。なぜか?何でも出来過ぎてしまうため、テレビシリーズのように30分以内で問題を解決してしまうので映画版の2時間ももたないから、ではないだろうか?サッカーというスポーツも、ハーフタイムやアディショナルタイムを含めれば約2時間かかる。30分で終わってしまっては困る。あれだけ何もできなかった「のび太くん」は、上映開始から2時間後には如何なる世界的問題をも、いつもの仲間や出会った人々の協力を得ながら解決していく。

 加戸にも自分を追い込み過ぎず、新たなチームメイトや監督、スタッフ、サポーターらの協力を得て伸び伸びとやってもらいたい。バニーズ京都には背番号10を着るMF松田望や、守備の要であるDF山本裕美のように、いったん第一線のプレーから退いた経験も持つ選手が主力としてプレーしている。彼女たちの経験も加戸を後押ししてくれるだろう。

 「本気でサッカーに向き合って“新しい自分”」になり、再び“最も似合う場所”であるピッチに立つ!そんな加戸の姿を楽しみに待ちたい!

【プロフィール】


名前:加戸 由佳(かど ゆうか) 
ニックネーム:かどちゃん
生年月日:1990年6月19日(27歳)
出身:岡山県倉敷市 身長:162cm 体重:56kg
所属チーム: 田子浦サッカースポーツ少年団→川鉄サッカースクール→HAJAXS(ハジャス) FC→岡山湯郷Belle(2004-2017.6)→バニーズ京都SC(2018-)
ポジション:DF 背番号:16
なでしこリーグ通算(1部・2部):200試合出場37得点
日本代表歴:なでしこジャパン通算3試合出場0得点
FIFA U-20女子ワールドカップ(2008,2010年大会出場)
姉・加戸英佳さんは『DAZN』のJリーグ中継で、J2・ファジアーノ岡山のピッチサイドリポーターも務めるフリーアナウンサー。

右が由佳選手、左が姉・英佳さん。写真は加戸英佳さんのInstagramより引用。

By | 2018-10-19T08:49:03+00:00 3月 5th, 2018|Categories: なでしこジャパンコラム, なでしこリーグコラム, 選手インタビュー|Tags: , , , |【インタビュー】バニーズ京都SCへ新加入の元日本代表DF加戸由佳「本気でサッカーと向き合い、新しい自分に!」 はコメントを受け付けていません。

About the Author:

hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。