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INAC神戸VSスぺランツァ高槻~INACが女王の風格で首位奪取

W杯後のホーム初凱旋試合で役者による3得点快勝!INACが首位浮上!

【なでしこリーグ1部・レギュラーシリーズ第11節】
INAC神戸レオネッサ3-1スぺランツァFC大阪高槻

【得点者】
<INAC>高瀬(37分)、京川(67分)、川澄(84分)
<スぺランツァ>壷井(41分)

なでしこリーグのレベルが確実に上がっている事を証明する好ゲーム

 台風で19時キックオフの試合開催が危ぶまれる中、16時半に試合決行がアナウンスされて始まった試合に筆者も駆け付けました。
 
 まだ女子W杯カナダ大会でのなでしこJAPAN準優勝から10日ほどしか経っていない中、なでしこリーグはすでに先週末に1試合を消化。

 なでしこJAPANに最多7選手(GK海堀あゆみ、DF近賀ゆかり、鮫島彩、MF澤穂希、田中明日菜、川澄奈穂美、FW大野忍)を輩出したINACはなでしこの主将・MF宮間あや擁する岡山湯郷Belleに2点を先行しながら残り10分間で追いつかれて引き分け。首位の座を日テレ・ベレーザに明け渡して迎えたW杯後のホーム凱旋初試合となったこの日は、今季から1部リーグに再昇格してきたものの、第10節終了時点で僅か1勝のスぺランツァ高槻を本拠地・ノエビアスタジアム神戸に迎えました。

 INACは岡山戦に続いて「女子サッカー界のレジェンド」MF澤が負傷により欠場。
 
 さらに、カナダW杯準優勝メンバーであるMF/DF田中と右SB近賀もベンチスタートに。

 INACは今季からFW大野、右SB近賀、左SB鮫島というなでしこJAPANの主力選手3人も同時に(鮫島以外は再)加入するようなスター軍団なだけに、特に田中明日菜はW杯でチームを離れた間に19歳のDF三宅史織にポジションを奪われた格好、この日は出番すらありませんでした。

 試合の方はそんな「女子サッカー界のビッグクラブ」INACがボールを支配し続ける試合展開が予想される中、キックオフからスぺランツァが激しいプレスを連動させて対抗。

 ガンバ大阪でプレーしていた現役時代から「浪速のイタリア―ノ」と言われた元日本代表GK本並健治監督の指導の下、全員守備・全員攻撃が徹底されるアグレッシヴな守備からのサッカーが披露されました。

 特に代表では雰囲気を変えるスーパーサブとして活躍してきたFW丸山桂里奈が最先端となってプレッシングを仕掛け、ボールを奪えば相手DFラインへの鋭い抜け出しを狙ったり、ポストプレーをこなして攻撃に厚みを加えたりと多岐に渡るプレーで「代表クラス」のプレーを披露してフィニッシュに至る形も生み出し、序盤から拮抗した試合展開となりました。