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公式戦9戦無敗!2位浮上のASハリマアルビオンの快進撃を追う!

 開幕前後は、現在の男子の欧州サッカーの最前線でも用いられる『5レーン理論』を採用し、「“レーン”という言葉を共通認識として使うようになって、ポゼッション部分の改善に成果が出ている」と話していた田渕監督は、「ベースはそこにあるのですが、今はそういう言葉は使っていなくて、“ローテーション”のような簡単なものを作っておいて、その中から判断して使っていくようにしている。パスを回し過ぎると逆に相手に先に守備ブロックを組まれてしまって回せなくなるので、なるべく時間と手間をかけずに縦を意識させている」、と言う。

 その縦を意識させるうえで重要な役割を担っているのが両SB。この日の決勝点をアシストしたのも、右の須永からの絶妙なロングフィードだった。全盛期の中田英寿が繰り出していた“キラーパス”とも形容できそうな精度で、それは左の岡倉の武器でもある。

「SBの選手はローテーションで攻撃参加する時は高い位置をとるが、同サイドのウイングの選手が外側にいたら、内側に。逆にウイングが内側に絞っていたら、SBは大外で構えるように。オフェンシヴな前の選手の位置取りによって、空いているレーンに入るようにしています。そうすると必ずどこかが空くので、そこを突破口にするというイメージです。」(田渕監督)

 現在はピッチを縦に5分割する『5レーン理論』は簡略化されているが、それでも選手間の距離を適切に保ち、パス回しの基盤となるトライアングルを効率的に生み出せるように駆使しているようだ。

 そして、ハリマのSBとは、高い技術と共に、ピッチ上で最も気の利く選手が担当すべきポジションになっているようだ。

選手の自主性を尊重して日々成長

 大幅な選手の入れ替え、スタイル転換、攻守のバランスの調整、激しいポジション争いを経て、チームは一体となった。

 また、この日は不動の左サイドバック=岡倉が出場停止で欠場したことをキッカケに、通常の4バック<4-4-2>や<4-1-4-1>ではなく、3バック<3-6-1>で挑んだ。しかし、風の影響やシステムのハマり具合を危惧したピッチ上の選手たちから田渕監督へ、「3バックは無理。4バックに戻して良いですか?」との提案があり、「システムは選手の意見を尊重し、選手の並びだけベンチからは伝えた」と田渕監督は前半25分頃までに<4-4-2>や<4-1-4-1>へ変更して、チーム状況と試合環境から引き出されるベターな選択を探った。

 現在、大黒柱の千葉が怪我で戦列を離れているが、1年前は彼女が欠場しただけでチームは全く機能しなくなって大敗を繰り返していた。1人3役分ほどのタスクをこなす彼女の不在は今も厳しいだろうが、現在のチームは選手ひとりひとりが自立し、監督に意見を言える選手も多くなった。

 これも昨年からの進化だろう。ポゼッションの導入によって選手のメンタル面を含めた自主性を尊重したからこそ、シーズンが進むにつれて選手間の連携やプレーの精度が上がり、距離感を掴み始めたのだろう。

 無敗街道が続いているが、勝野勇太フィジカルコーチも、「特に前半戦から何かを変えたことはない。嫌なことでもコツコツと毎日取り組んだだけです。」という。

 田渕監督も、「無敗が続いているが、ウチが図抜けて強いわけではなく、まだ団子状態が続いています。ウチはまず1つずつ1-0でも良いので勝ち続けていくのがテーマです。リーグが終わった時に2位だったら、その時改めて、『頑張ろう!』という流れでやっていきたいと思います。」と、今後への抱負を述べた。

ASハリマアルビオン 今後の日程

≪プレナスなでしこリーグ2部≫
第16節、10/14 (日)13:30 S世田谷vsハリマ@味スタ西
第17節、10/21 (日)11:00 ニッパツvsハリマ@小机
第18節、10/28 (日)13:00 ハリマvsオルカ@ウインク

 残り3試合。ここからは敵地での試合が2つ続く。まずは後半戦無敗のハリマに対して、後半戦未勝利のスフィーダ世田谷FCとのアウェイ戦。好対照なチーム状況を辿る対戦が迫る。

 そして、第17節ではシーガルズ、ホームに戻る最終節(第18節)では、オルカという2位を争うチームとの直接対決がラスト2節に予定されている。

 クラブ史上初の1部昇格へ向けて!さらなる「ASハリマアルビオンの快進撃」に注目だ!

About the Author:

hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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