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本田圭佑の活躍とACミランを正確に楽しむ方法

 イタリア1部・ACミランへ移籍してから1年が経過した日本代表MF本田圭佑。入団した頃は連日”強豪””ビッグクラブ””背番号10”という言葉を使って嫌と言うほど本田とACミランの話題でいっぱいだったのに、ブラジルW杯での惨敗後は日本での”ACミラン・フィーバー”ぶりも沈静化してしまっています。

本田と長友がCLでプレーするのは何年後? ”斜陽の名門”ACミラン&”落日の名門”インテル

 そもそも本田がミラネッロ練習場を初めて訪れた時点(昨季リーグ17節終了時)では20チーム中の13位という極度の不振だったACミラン。欧州クラブランキングでも4位に落ちているイタリアは国内リーグの3位までしか欧州チャンピオンズリーグの出場権が与えられない状況。本田がリーグ戦で初先発したエラス・ベローナ戦で、日本のメディアではACミランの事を”強豪””名門”と称しながら、この2部からの昇格チームであるベローナの事を”格上”と言うのはどう考えても話を盛り過ぎでしょう。

 なので、”正確に”ACミランを観ていきたいと思います。

 Jリーグが開幕した1993年前後は”グランデ・ミラン”(偉大なミラン)と言われたACミランの黄金期で、トヨタカップにも毎年のように来日していた超名門が今や信じられない弱体ぶり。移籍市場が開くたびにスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチや、ブラジル代表DFチアゴ・シウバというおそらく”世界最高のCF””世界最高のCB”を放出したり、その前には世界最優秀選手賞のブラジル代表MFカカを2009年に放出した辺りから、欧州サッカー連盟からファイナンシャル・フェアプレー制度を意識した事や、オーナーで2度のイタリアの首相となった”メディア王”ことシルビオ・ベルルスコーニの政界からの失脚もあって、完全な緊縮路線に入ってしまってる状況でした。

 また、同じ”サンシーロ”ことスタディオ・ジュゼッペ・メアッツアを本拠地とするインテル・ミラノもそれは同様。現在のリーグ戦での順位こそACミランを上回っているものの、昨年はインテルが、今季はミランが欧州カップ戦に参加できていない非国際的クラブとなっている”国内限定の名門”であり、共に“落日”と表現してもいい状況です。インテルでは長年に渡って私財を投資してきたマッシモ・モラッティ会長もクラブの身売りを決断し、現在はインドネシア出身のエリック・トヒルが新会長となって本格的に変わって運営されていますが、緊縮&若手路線に完全に切り替えています。長友はキャプテンマークを普通に巻くぐらいの活躍を安定していますが、「長友の代わりがいない」のはその実力によるモノではなく、人数が少ないからでもあります。それはビッグクラブでは無くなった事の証明なのに、日本では“インテル”というブランド物の価値で長友が図られているのが納得できません。インテルとは電化製品と勘違いしているのでしょうか?

 つまり、日本的には“ビッグクラブ”とか“強豪”という言葉で煽りたいものの、現実は「本田圭佑も長友佑都も欧州チャンピオンズリーグに次に出場するのはいつか!?」と聞かれたら・・・痛い状況です。

CSKAモスクワを悪者にする意味があるのか?

 そんな“斜陽の名門”に移籍金ゼロで加入したのが本田でしたが、加入に当たっては前所属クラブであるCSKAモスクワとの交渉で二転三転しました。2013年の夏に正式にオファーが届いていたものの、CSKA側がミランから提示された移籍金に納得せずに交渉決裂し、本田側はCSKAとの契約満了となった2013年いっぱいを持って退団し、ACミラン加入に至ったのです。

 ここで問題なのは、日本もイタリアもCSKA側を“悪者”に仕立て上げた事。本田の希望が明らかにACミラン移籍だったのは理解できますし、つり上げ交渉で抵抗し続けるCSKA側のがめつさを批判するのも理解できます。しかし、ACミランにとって10億円までの移籍金は直ぐに用意できます。実際、同時期にユヴェントスから獲得したイタリア代表FWアレッサンドロ・マトリにはそれぐらい払ってますので。

 だから夏のACミラン移籍決裂に関する報道で、なぜACミラン側に一切批判がいかないのか理解できない。ACミランというブランドを意識してるだけではないのか?と問う声も一切なく、ただただCSKAを悪くいうのみ。日本人の”ブランド志向”という悪い癖が出ている気がします。

まとめると、本当にACミランが欲しかったのなら、夏に移籍金を上乗せして獲得してます、という寂しい話です。

 CSKAは半年後に無料で退団してしまう選手を夏に移籍させて少しでも移籍金をもらうよりも、CLのグループリーグ突破と天秤にかければ、たとえゼロ円移籍でも戦力的観点から残留させる事がクラブにとってプラスと判断したのでしょう。逆にそれだけ本田を評価していたからこその残留だったのでしょうから、そこはCSKAでのCL決勝トーナメント進出を応援してあげれば良かったのではないでしょうか!?

 普通に考えれば、財政危機のイタリアという国との交渉で移籍金の分割払いも、ロシア側からすれば絶対に信用できないもの。僕はCSKA以上にミランの方が信用できません。

お家騒動も楽しむための鍵は? ~中田英寿の元同僚の動向が鍵を握る

By | 2017-04-21T21:52:08+00:00 2月 14th, 2015|Categories: コラム, セリエAコラム|Tags: , , |0 Comments

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hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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