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日本代表強化論 第1部 スタイルよりも招集問題、アギーレで良いい理由

 ブラジルW杯を1分2敗という惨敗に終わったサッカー日本代表に新監督ハビエル・アギーレ氏が就任して4試合を消化しました。賛否両論いろいろあるとは思いますが、アギーレで良かったとは思います。
その理由を述べるに至っては過去の検証からする必要もあるので、検証からアギーレの必要性を説いていきたいと思います。

日本代表にとって重要な事=スタイルよりも編成~海外組の招集問題と国内組の経験不足

 僕が思うには日本代表の強化にとって重要なのは戦い方やスタイルといった部分ではなく、編成と構造であると思っています。その中でもピッチ上に大きく影響するのは選手選考に及ぶ招集問題。

 主に挙げれば近年増加した海外クラブ所属選手の代表招集によるコンディション管理と、Jリーグ所属選手の国際経験の乏しさだと思います。これはW杯本大会だけでなく、アジアカップとW杯予選などの代表チームにとっての公式戦に相当する試合以外にも日本国内で行われる親善試合でも海外クラブ所属選手を総動員するような手法が原因だと思っています。

 ブラジルW杯までの4年間の代表チームの強化策に置いてのスケジュール作りとしては日本協会はパーフェクトに近いモノだったと思います。

 2011年1月のアジアカップを前に9月からアルベルト・ザッケローニが指揮して、急場ながら試合をこなしながらアジアカップを優勝してコンフェデレーションズカップを出場権を獲得し、2013年夏に世界の列強との公式戦を経験。並行して、対戦相手と出場国枠の関係を考えると”かなり軽い”とはいえ、W杯予選も難なく突破。2012年、2013年の秋にはフランス、ブラジル、オランダ、ベルギーという強豪国との欧州での強化試合も組みました。2013年夏のウルグアイとの国内戦も含めて、正直に申し上げて”世界最高峰の強化カレンダー”の作成をしたと言えます。これ以上のマッチメイクはないだろう、と冷静に考えればそう言えるはずです。ロンドン五輪のベスト4という素晴らしい実績も後を推してくれるというプラスアルファ要素もあるわけで、文句1つ言えない強化策でした。

 しかし、これらの強化カレンダーをザッケローニ監督はメンバーを固定して戦いました。公式戦と言える試合に関しては仕方ない部分もありますが、親善試合に置いてもその傾向は全く変わりませんでした。そのなかには日本国内での親善試合1試合のために12時間以上の移動を伴って所属クラブから日本へ帰国し、滞在3日も経たない間に所属クラブへ戻る選手も多く、代表招集が所属クラブでのレギュラー争いの妨げになっていた部分もあります。

 その傍らザッケローニ監督は2,3月に行われる試合では「Jリーグの選手はシーズン前なのでコンディションが出来ていない」と言い、8~11月頃に行われる試合では「欧州でプレーする選手はシーズンが開幕した時期なのでコンディションが良い」とわざわざ”言い訳”を述べて欧州組を優先的に起用。この2つの言いぶんは非常に矛盾しており、完全に”言い訳”にしか聞こえません。

 とは言っても、南アフリカW杯ベスト16進出とアジアカップ優勝を成し遂げたメンバーが中心となるのは至極当然。メンバーから外すなんて誰も出来ないし、その点ではザッケローニ監督を非難する事など出来ません。

東アジアカップをもっと意義のある大会に~国内組の強化が代表のチーム力底上げなるのは明白!

 ただし、代表監督の経験がなかったザッケローニの失態は”国内組だけの強化”をやってこなかった事。

 W杯1年前に東アジアカップがあり、初めて国内組だけの強化の場が設けられましたが、コンフェデレーションズカップを消化し、W杯まで1年を切ってしまって公式戦が1つもない状態。しかも国内組の代表とはいえ、遠藤保仁や今野泰幸といった主力選手は招集外とする完全な”B代表チーム”で活動しても意味がない。
 その状況下でも台頭してきた”ほぼ代表新人”だったFW柿谷曜一郎、大迫勇也、MF山口蛍、青山敏弘、斎藤学、DF森重真人の6人がブラジルW杯本大会にエントリーする23人のメンバーに入ったわけですが、1つも公式戦を経験していない彼等が大量に招集されるぐらいコンフェデレーションズカップでの惨敗によりザックジャパンという”史上最強日本代表”らしきチームは弱体化していたということ。

 それでも不思議なのは結果的にザックジャパンの4年間で最高のFWだった前田遼一がコンフェデ惨敗の責任を取らされたかのように、以降1度も招集されなかったこと。前田を戦力外にして柿谷&大迫を重宝する材料がどこにあったのか?
 J2降格するほどジュビロ磐田で不振だったとはいえ、それを言えば今年の柿谷も同じだし、DFの伊野波雅彦はジュビロと前年のヴィッセル神戸で2年連続降格するほどだったのだからクラブでの活躍状況など材料にしていないはず。未だにそれがわからない。

 遠藤の先発落ちと同様、「年齢的な衰え」を単純な理由とするマスコミの言葉は信じてはいけないし、今の前田は遠藤と共に衰えているとは言えないだから。むしろ、本大会メンバー発表時や惨敗に終わったあとに「前田遼一を招集しないのはなぜ?」を質問できないマスコミに不信感が募りました。日本の攻撃の特徴が2列目の選手を最大限活かす事だとするならば相性や連携で前田に勝てる選手がいたとは未だに思えません。
 そうは言えど、意義がないと思われた東アジアカップから相当なW杯メンバーが生まれたのは紛れもない事実であり、この大会で活躍した柿谷と山口を擁するセレッソ大阪は練習場移転も相まってホーム試合だけでなく練習から連日の大フィーバーぶり。”セレ女”なる言葉も生まれるブームが到来し、Jリーグの盛り上げにも大きく影響を与えました。

 だからこそ、もっと強化として密度を上げて取り組む事も意識してもらいたい。数人しかいないJリーグ所属の主力も招集して連携も取りながら東アジアカップに取り組めれば、大会後も即戦力として海外組も招集されたA代表にも絡め、もっと効果的な強化の場にもなったかもしれない。それを後悔で終わらせるのではなく、今後へ活かすために、その部分を2度のメキシコ代表監督の経験があるアギーレにそれを託したいと思っています。
 メキシコも日本と同様に欧州へ有力な選手が流出する国であり、欧州クラブ所属選手への代表招集には問題も多い。ゴールドカップというアジアで言えばアジアカップに相当する大会への欧州クラブ所属選手の未招集なども慣例です。

 国際Aマッチデーに相当する時期にしか各国サッカー協会には選手招集権利は与えられてませんが、欧州主要国の国内リーグ戦が秋春制ではなく、日本は春秋制である事をネガティヴでなくポジティヴに捉えるならば、そこにカレンダーの隙間が存在しますので、その隙間をJリーグ勢の代表強化の場として捉え、リーグ戦開催時期が同じ隣国の韓国とのライバル関係を良い意味で活かす本気の強化試合もできます。また、東アジアカップのような大会を韓国や豪州と協力として毎年開催できるようにするのも手段としてはアリだと思います。

By | 2017-04-21T21:52:34+00:00 10月 19th, 2014|Categories: コラム, 日本代表コラム|Tags: , |0 Comments

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hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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