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ゼロックス・スーパーカップ、広島vsG大阪 〜広島の継続性の勝利

[広島の継続性の勝利]

【FUJI XEROX SUPERCUP 2016】
サンフレッチェ広島3-1ガンバ大阪

[得点者]<広島>佐藤(51分)、浅野(57分、PK)、ウタカ(73分)
<G大阪>宇佐美(68分)

新たな化学反応に期待の広島、大型補強のG大阪

 昨年度のJリーグ王者・サンフレッチェ広島、天皇杯を制覇したG大阪による1発勝負のスーパーカップ。昨年末に明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ決勝でも激突した両チームによる、日本国内のサッカーシーズン到来を告げる風物詩が今年もやって来た。

 リーグ王者の広島は昨季チーム最多の21得点を挙げたブラジル人FWドウグラスが退団したものの、開催国王者として出場したFIFAクラブW杯で若手選手が躍動。森保一監督が常々口にする、「2チーム分の戦力がある」という言葉を実証する選手層の厚みが伴って来た。昨年もドウグラスやMF柴崎晃誠、FW浅野拓磨にも起きた成長と化学反応によるチーム力の底上げに期待がかかる。

 対するG大阪は海外移籍を封印した日本代表FW宇佐美貴史を始め、主力選手が全員残留した上で、世代別のブラジル代表でエースナンバー”10”を付けていたFWアデミウソンと、元日本代表で左利きの攻撃的MF藤本淳吾を共に横浜Fマリノスから獲得。市立吹田サッカースタジアムのオープニングイヤーに相応しい大型補強を敢行して新シーズンに挑んでいる。

【マッチレポート】膠着した試合展開に、広島DF陣が”違い”を作り、独自のスタイルで先制

 両チーム共に手堅い入りになった前半は広島が2本、G大阪が1本というシュート数の少なさにも現れていた。ただ、ボール際の競り合いは両チームともに激しく、それでいて広島は最終ラインから丁寧にパスを繋ぐスタイルは継続しており、G大阪は守備ブロックを敷いて受け止め、得意の個人技を活かしたカウンターで迫るという特徴は出ていた。

 その前半を終えてのハーフタイム明け、両チームに選手交代はなかったが、“変化”があった。G大阪は広島の右サイドからドリブル突破を仕掛けて来るミハエル・ミキッチの対応に対して宇佐美が遅れていた。彼に高い位置を取られていたため、2列目の選手では運動量と守備力に優れる阿部浩之をミキッチと対面させて来た。しかし、広島は同サイドの攻撃に3バックの右に入っているDF塩谷司が積極果敢に攻撃参加。前へ出ても強い広島のDF塩谷や佐々木翔のインターセプトや攻撃力が“違い”となり、この膠着していた試合を動かした。