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迫力溢れる攻防の大阪ダービーは蒼黒に軍配!!

 前節・広島戦のマッチレポートに「現在のガンバはアギーレジャパンの将来を映す鏡」と表現しましたが、この日のガンバの戦い方もまさにそのような戦い方だったと言えるのではないでしょうか?
急造CBコンビをサポートする守備に軸足を置いた立ち上がりから徐々に”自分達のサッカー”ではなく、宇佐美や遠藤を中心としたパスワークでポゼッションを取り入れながら、裏を突く阿部へ向けたスルーパスやパトリックを使うカウンターによる”自分達の時間”を作って先制点。
リードした事で出来るスペースを活かすためにポゼッションを使うという試合運びも、”自分達のサッカー”というよりも、自分達の特徴を活かした戦い方で、特徴を活かせるからこそ途中出場の選手が躍動できる下地も出来ている。
まさに、この日初めて万博へと視察に訪れたアギーレ日本代表監督の理想とするような試合運びを見せていたと思います。

 ガンバから日本代表への招集がゼロだった今月の代表戦でしたが、マスコミが”宇佐美が2得点に絡む”と騒ぐ中でこの日の先制点など阿部の動き出しやプレスバックでの献身性。ボール際の競り合いの強さやプレスを外すドリブルはアギーレ好みであるどころか衝撃的に感じたはず。ガンバからのアギーレジャパン初招集は”アベシャビン”かもしれません。
 もちろん、代表入りが騒がれる宇佐美も意外とボールタッチも多く、随所に好プレーを見せていましたが、動きの質は”元ワールドクラス”のフォルランと似たようなものでした。ゴールを決めていればまた違ったでしょうが・・・・。それでも、遠藤との距離を近づけた縦のポゼッションを可能にする技術力は阿部の先制点をアシストしたようにチャンスメイクや攻撃をスムーズに運ぶ役割では他の日本人選手にない次元の凄みは感じさせました。
 凄みと言えば、やはり遠藤。今をときめく鹿島アントラーズのMF柴崎岳もまだまだと言えるほどの存在感と緩急自在のパスでゲームメイクし、針の穴を通すような正確なスルーパスで決定機を演出。守備面でも最も利いており、彼のボール奪取が攻撃の起点になった場面も。代表復帰もありえるかもしれないぐらいのインパクトを見せました。

 これは来月の代表メンバー発表が楽しみになって来ましたね☆

 では、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆

<選手個人採点>

先発出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

GK東口順昭 6.5 先制されてもおかしくなかった前半に好セーブ。これで今季10度目のクリーンシート(完封)。
DF米倉恒貴 5.5 ビルドアップを始めとした自陣でのプレーに問題。ポジショニングやトラップの方向、パス選択が自陣ではできない。敵陣で凄みを見せ、守備面でもフィジカルの強さで対応できるのにもったいない。
DF金正也 6.0 リーグ戦は今季初出場初先発。時よりクロスやロングボールを被る事もあったが、空中戦と前への強さで完封に貢献。
DF丹羽大輝 7.0 ジョンヤのエリアまで幅広くカヴァーしながら大きなジェスチャーでDFラインを統率。岩下と西野の穴は感じさせないどころか、それ以上のプレー。坂井達弥が代表選出される事を思えばアリえるかも、と言えるハイパフォーマンス。それ以上に彼とプレーする周囲の選手のプレーを引き上げる能力には”ガンバの5番・山口智の後継者”である事が証明されている。
DFオ・ジェソク 6.0 珍しく苦戦。前半の警告で厳しなったか?南野相手に抜けられる場面も。それでも水準以上のアグレッシヴなプレーはダービー向き。
MF遠藤保仁 7.0 得点には繋がらなくともエリア内への鋭いスルーパスを連発。セットプレーの精度さえ良ければ阿部よりも目立っていたはず。
MF今野泰幸 6.0 ダービーならではのボール際の競り合いで局地戦を制し続けたが、プレスが激しいとパスの精度はだいぶ落ちる。
MF阿部浩之(91分まで出場)7.5 アギーレ好みのダイアゴナルランからのゴール、SB以上のアップダウン、プレスを抜けるドリブルなどガンバサポーターを魅了した”ダービー男”。内田篤人が不在の代表では右SBで選出されるかも?(笑)そうなるとアルシャビンでなく、ケビン・グロスクロイツ(ドルトムント所属)かな?
MF倉田秋(82分まで出場)6.0 セレッソのプレッシングが激しい中でも平然と、貪欲にプレー。連続スライディングなどで闘志も見せた。が、パスワークでは絡むも、裏を取る動きは少なめか。
FW宇佐美貴史 5.5 先制点の凄まじいスルーパスなど攻撃面で好プレーもあり、ボールタッチも多かった。しかし、ゴール出来ないと彼には厳しく採点。
FWパトリック(70分まで出場)6.5 ポゼッションとカウンターを使い分ける重大な役割を遂行。右サイドからの突破で幾度もチャンスメイク。ゴールから遠ざかり、このところ先発を外れたり、早めの交代が多いが、それは彼が不調なのでなく、佐藤の調子が良いから。パトリックも進化している。