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『万博のファンタジフタ』二川孝広が電撃的な東京ヴェルディ移籍から即活躍

システムが優先される長谷川ガンバでは出場機会に恵まれず

 二川自身はJ2へ降格した2012年シーズンも好調だったが、2013年のクラブ史上初のJ2リーグを戦うシーズンから就任した長谷川健太現監督の下では、出場機会を毎年のように減らした。

 特に2014年シーズンの後半戦から著しく出場機会が減り、チームが3冠を達成する中で二川の先発出場はリーグ戦では僅か6試合に限られた。さらに翌2015年シーズンのリーグ戦に限っては、僅か2試合の途中出場のみと激減。

 今季はACLで1試合プレーしただけで、リーグ戦ではベンチ入りすらなし。J3で新設された23歳以下の選手で構成されるガンバ大阪U23チームのオーバーエイジ枠選手としての出場をメインにプレーしていた。
 
 長谷川監督が日本代表FW宇佐美貴史のドイツ・アウクスブルクへの移籍に伴い、「重要な選手だから」と慰留されても、これではさすがに納得は出来ない。

 攻撃的かどうかと言うよりも、現在のガンバではタレントよりもシステムが優先されるため、今年で36歳となった二川は弾き出された格好となってしまった。

新たな挑戦先=若手偏重のヴェルディは理想的な環境

 サッカー選手としての実力よりも、コミュニケーション力の部分が心配な二川だったが、移籍先の東京Vでの初先発起用となったファジアーノ岡山戦で決勝点をアシストする活躍でいきなり勝利に貢献。

 東京Vでチーム強化を担当する竹本一彦ゼネラルマネージャーは、二川の若手時代にコーチとして直接指導を受けた人物。しかも竹本GMの奥様は、なでしこジャパンの高倉麻子新監督だ。

 さらに、今季は23歳以下のチームでプレーして来た二川にとっては、財政面の乏しさもあって若手偏重のチーム編成となっている現在の東京Vは理想的なはず。加えて中盤の選手に下部組織出身で技巧派の多い構成も彼にとっては大きい。

 36歳になった二川だったが、岡山戦で敵として対戦した元チームメートの元日本代表DF加地亮は言う。

 「フタは活躍するでしょう。少なくともJ3でプレーする選手じゃない」

 どのチームも守備の約束事ばかりが優先され、育成メソッドも均一化する中、Jリーグ全体を見渡しても絶滅危惧種になったファンタジスタ。二川はその数少ない生き残りだ。

 そんな希少価値の高い彼のプレーがまだまだ第一線で見られる事を楽しみに、今後も彼のプレーを味わいたい!