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欧州蹴球文化探訪 第二十八の巻 自転車で風を切り、波をかき分けブレンビー

 チャンピオンズリーグ予選でアポエルがミッティランに勝利。続くヨーロッパリーグ予選のオモニアとブレンビー戦は、デンマーク側の目線に変える。仕事中以外エアコンに頼らないので汗だくで就寝する毎日。せめて北欧の涼しかった記憶を掘り起こしてみる。

1992年のデニッシュダイナマイト旋風

 デンマークがユーゴスラビアの繰り上げで出場した1992年の欧州選手権スウェーデン大会。

 精鋭8ヵ国参加の中、代役国の優勝はフットボール史において稀に見る番狂わせ、そのインパクトは2004年大会のギリシャ優勝の比ではない。何より欧州フットボールシーンでは脇役の北欧開催。
 しかし北欧2か国はイングランドとフランスの2大国を蹴落として決勝トーナメントに進出。待ち受けた最大の関門はユーロ連覇を狙うタレント集団オランダ。PK戦はシュマイケルがファンバステンのキックを完全に見切った。この関門を突破した勢いで世界王者ドイツ(正確には1990年のW杯優勝は西ドイツ)にも完勝となれば文句のつけようのない戴冠。

 このデニッシュダイナマイトの中核を担ったのがブレンビーの選手だったと記憶する。記録を調べると、キム・カリストフ、ヴィルフォルト、ジャンセン、モルゲンの4名なので意外に少ない。
 一応チーム内最大勢力ではあるが、デンマークのクラブとしては大健闘のUEFA杯ベスト4進出が大会前だったことから、その余韻が残ったのだろう。
 この代表チームの立役者は当時バイエルンミュンヘンに所属したブライアン・ラウドルップである。日本でもプレーした兄ミハエルは、監督との摩擦で代表を辞退しているが、兄弟を育てた父フィン・ラウドルップも含め、三人ともブレンビーのOB。名の知れた古豪はデンマークの首都コペンハーゲンにあるクラブだと思っていたのだが、訪れてみるとブレンビーは西側隣のコミューンだった。

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)1回戦ユベネス(サンマリノ)相手に2試合合計11-0の記録的圧勝。一転して2回戦はブルガリアのスタラ・ザコラに2試合合計2-1の辛勝。

 迎えた三回戦1stレグ。7月30日ブレンビー・スタディオンにオモニアを迎えた初戦はスコアレスドロー。

 8月6日2ndレグは前々日の興奮冷めやらぬGSPスタジアム。中一日で同スタジアムにて同国対戦カードをUEFAが開催するのは史上初・・・かもしれない。(行われた可能性があるとすればミラノぐらいか?)

 昨季リバプールから古巣に戻ったダニエル・アッガーは負傷で代表を辞退。この日も欠場。

 フェイエノールトやNACブレダでのプレーが記憶に残るスウェーデン人のエルマンデル以外はスタメンを知らないのも当然。開始2分センターサークルから約5m敵側付近でそのエルマンデルが右上段回し蹴りで前線に送ったボールに反応したプッキが貴重なアウェーゴールで先制。15分完全に抜け出したシェンブリ(オモニア)とGKフラデツキーの接触でペナルティキック。シェリダンが決めて同点。39分マサガオ(オモニア)のシュートを止めたフラデツキーのロングフィードをまたもエルマンデルが頭で前に送るとプッキが冷静なループシュートを決める。前半終了間際にPKで再度追いつくオモニア。前半だけでイエローカードが5枚掲示される大荒れ模様。

 後半攻めるオモニア守るブレンビーの明確な構図が30分間に及ぶ。この間ブレンビーのシュート数は0。そのまま試合終了のホイスッル。結果18本のシュートを放ったホームチームに対し、僅か4本のシュートを50%の確立で決めた省エネ・ブレンビーがプレーオフに進出。オモニアがオフサイドにかかった数は7。ブレンビーは無。圧倒的優勢を保ちながらも敗者はオモニア。試合後観客のお怒りは推して知るべし。

強豪各国のレンタサイクル事情

 日本に比べて欧州が進んでいるコトとか、優れているモノとか聞かれてフットボールの次にすぐに浮かぶのは「自転車」と取り巻く環境である。

 2020年東京五輪に向けて千代田区、江東区、港区、中央区が都と自転車シェアリングの協定を結んでいる。これは前回ロンドン五輪の運営面でボリスバイク(市長の名前を冠した貸自転車システム)が好評を博したため参考にしたのだろう。
 現在もロンドン市内で見かける自転車にはプレミアリーグ同様ライオンマークでおなじみバークレー銀行がスポンサーに名乗りをあげている。
 ロンドンで実施されたのは2010年。その三年前に導入したパリを参考にしており、当時パリで記事を書いた記憶がある。一年後には半分が返却されないまま行方不明になり市当局は頭を抱え、部外者である筆者は申し訳ないが爆笑した。
 フランス国内ではパリの前にリヨンで実施されているが、昨年リヨンで観た赤い自転車はデザインもオシャレだった。地下鉄の切符一枚のデザインをとってもリヨンは洗練されている。
 やはりリヨンと大都会パリでは治安も含めた地域性に大きな隔たりがあり、ちなみにマルセイユであれば自転車を貸し出そうという発想もあり得ない。一晩で機器はボコボコにされ勝手に持ってかれそうだ。(あくまでイメージ)スイスはチューリッヒ駅前で無料レンタル。トラムでも充分足りるのだが。
 ドイツもフランクフルト駅前に膨大な数の自転車を見掛けたが国鉄の所有する自転車の貸し出しはに2003年から実施されている。

About the Author:

Y.Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 / Xイチ独身 自称サッカルチャー欧州特派員。プレス席申請の際に 媒体名は「soccerlture.com」と記入するようにしてます。

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