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波乱の続くユーロ予選。理由を考察してみる

 まだ三節が終わったばかりのユーロ予選ではあるが、強豪国が苦しんでいるのが目に付く。

 オランダが二敗目を喫しているのを筆頭に、ドイツ、スペインなども苦しんでいる。何が原因になっているのだろうか、考えてみたところ、2つのことに思い至った。

 いずれも、世代交代の時期にさしかかり、ベテラン選手が抜けている、ということである。

 オランダは先のワールドカップで獅子奮迅の活躍を見せたカイトが引退、

 ドイツもラーム、クローゼが、スペインではシャビが引退といずれもチームの核となる選手が抜けている。

 この中でもドイツとオランダには痛い。ラームはここ10年、不動のスタメンとしてサイドを担っていた人材であり、クローゼに至ってはその存在自体がドイツ代表のプランBであったからだ。

 カイトはファン・ハールが敷く様々な布陣で足りない部分を補う、まさにマルチロールを地で行く選手であったし、その運動量で戦術の穴を埋めていただけに、彼の不在でオランダは戦術的自由度を失ってしまっている。

 いずれにしても、彼らのようなベテランの穴を埋めるのは容易なことではない。暫くは我慢して若手を使っていくしかないだろう。彗星のごとく新人が出てくる、というような御伽噺は早々無いわけなのだから。

 そして二つ目は、いずれの国もプランBが無い、もしくはあってもそれが上手く機能していない、ということだ。

 オランダはビハインドになった際にファン・ペルシとフンテラールを同時起用して前線の攻撃力を挙げる策に出たが、これはポジションが完全にかぶってしまい、機能しなかった。ドイツはというと、クローゼの引退によりプランB自体が無くなってしまい、新布陣を模索中であるし、スペインに至っては肝心のプランAが上手く機能していない。

 今回のユーロ予選はルール改訂によりだいぶ敷居が低くなっており、通過は出来るとは思うが、苦戦は免れ得ないだろう。

 果たしてユーロ本選までに立て直すことは可能なのか?
 各国代表監督の苦悩はまだ続きそうだ。