*パリで発生した同時多発テロの犠牲者へ哀悼の意を捧げる。

明るい話題では祝・ハンガリー代表ユーロ本選出場決定! こちらは別稿VOl.18にて取り上げた。

第十三の巻ではトルコ・シュペルリグのトラブゾン・シュポルをピックアップ。

 写真は10月31日―1日の紙面、この時点で10節を終了したシュペルリグは、定食屋のメニューのような「定番」がスタンディング上位に名を連ねていた。

 一試合未消化のベシュクタシュが勝ち点15で首位。それを2ポイント差でガラタサライ。同勝ち点でフェネルバフチェが追いかける展開。イスタンブール三強から5ポイント離されて4位がまたイスタンブールのバシャクシェヒルだ。以前バシャクヒルがAZアルクマールとヨーロッパリーグ三回戦で対戦したことにふれたが、昨年のEL出場権獲得がフロッグでないことをここまで証明済み。

 さてトラブゾン・シュポルの名前を探すと真ん中9位。4勝4敗2分とまた微妙な位置に。4位のバシャクヒルから12位のガズィアンテプ・シュポルまでが勝ち点差2内に詰め込まれたセカンドグループ。

 11月7日第11節。イスタンブールでそのバシャクシェヒルとトラブゾンの対戦は、筆者個人的に今節最注目カード。キックオフから僅か3分右サイドからのコーナーキックを、ゴールキーパーと交差しながら押し込んだのはセンターバックのアイハン。その後終了まで両チームのスコアは動かず。トラブゾンにとって不運は53分のエムビア負傷退場。勝敗の別れ目か。それにしてもセンターフォワードにカルドゾ、二列目にゼンギン、エキジ、フルマジュ。そしてエムビア、更には最終ラインにはディナモ・モスクワからダグラスも獲得した今季、タレントは申し分なく期待外れは否めない。2007年から2013年までトヴェンテでプレーした際にオランダ国籍も取得している。ブラジル代表の経験はなく、一度くらいオランダ代表で試す価値のある194cmの長身DF。
昨季は宮市亮が所属したが、2009年シーズン終了後田中マルクス闘莉王の獲得にトヴェンテが動いていると日本でも報じられた。ダグラスのビッククラブへの移籍を想定し、後釜として白羽の矢が立ったから。結局ダグラス残留で闘莉王の渡蘭も自然消滅した。

 トルコといえば合作映画「海難1890」が遂に12月5日公開される。物語は1890(明治23)年、和歌山県串本町沖で遭難した軍艦「エルトゥールル号」の乗組員を救出してもらった恩義への謝意は次世代へと受け継がれた。1985(昭和60)年、イラン・イラク戦争の際、テヘランに取り残された日本人二百数十名を、トルコが救援機を派遣し、自国民より日本人を優先して救出した実話をもとに制作されている。

 トルコではこの「エルトゥールル号」のエピソードは多くの国民が知っているため親日家が多く日本人観光客にも親切。反面気が緩み警戒心の薄らいだ日本人を狙っての犯罪も実は多い。見極めと判断がフットボール同様難しい国ではある。

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欧州蹴球文化探訪 第十三の巻 黒海沿岸に移民たちの詩を聞く