ユーロ2016フランス大会予選A組第二節、アムステルダムでのオランダVSカザフスタン戦の回想からカズアフスタンを取り上げた。当時予選敗退は夢にも思わなかったが、10月トルコに完敗した3-0のスコアこそ、現在のオランダが昨年ブラジルでメダルを獲得した当時から著しく劣化している事実を証明している。

 カザフスタンのクアト(カイラト・アルマトイ)がラトビア戦で決めたゴールにより、トルコは最高成績の3位チームとしてプレーオフを回避して、本大会への出場が決定。日韓ワールドカップ以来檜舞台にトルコが帰ってくる。

 10月29日第10節ガラタサライは4-0で圧倒した。首位ベシュクタシュを追走中、予選敗退との関係性は定かではないがフェネルバフシェのファン・ペルシーがスタメンでも絶不調である事は前々回のアフターワードでお伝えした。

 一方ガラタサライのスタッツに注目するとこの日採点表に8を獲得したのはオランダ戦にも出場した二人のトルコ代表。ワントップはトルコ代表のエース、ブラク・イルマンズ。クラブでも代表でも背番号は17番。同じく二つのユニフォームで8を背負うのがセルチュク・イナン。キャプテンマークをつける中盤のプレーメーカーは、イルマンズと同年齢の30歳。二人にとってフランスでのユーロは最後の晴れ舞台となるだろう。ショートパスはもちろん彼の持ち味は視野の広さから繰り出される正確なロングフィード。かつてリヴァプールがシャビ・アロンソの後任に考えた逸材と言えばイメージできる。

 採点が最も低かった(5)は二人。その一人がトルコ代表のヤシン・エズテキン。

 開始9分フリーキックをイナンが叩き込み前半40分を過ぎたところでイルマンズが立て続けにダメ押し弾二発。スナイデル不在のチームも盤石の強さを披露した。

 11月3日はベンフィカ戦、リスボンに乗り込んだ大一番ではスナイデルがトップ下。左ハーフに入ったポドルスキのゴールで同点に追いついたもののベテランCBルイゾンに決められ無念の敗戦。

 そして11月7日第11節では退場者を出し守備も崩壊チャイクル・リゼスポルに4-3で打ち負けた。しかしこの試合でハムザオール監督は今季初めて新たなフォーメーションに着手しており興味深い。イルマンズとウムト・ブルトのツートップ。二列目を左ヤシン・エズテキンとポドルスキを右に。(このブルトとヤシンはオランダ戦の招集メンバー)中盤の底にスナイデルとイナンのダブルプレーメーカーを起用した。なるほど。トルコ代表四人をどうしても使いたければポドルスキとスナイデルはこのポジションに収めるしか選択肢はない。結果も悪く順位も3位に落としたが序盤のトライアルを筆者は評価している。

 トルコ代表は、ガラタサライをはじめ、イスタンブールの三強を中心にほぼ国内リーグの選手で代表チームが構成されているのが特徴。トルコ移民の多いドイツ・ブンデスリーガでプレーするエルディンチとチャルハノールを除くと、アトレティコからバルサに移籍したアルダ・トゥランだけなのも好感が持てる。

 映画封切も間近に迫り、親日家の多いこの国を一人でも多くの日本人が応援してくれることを願う。