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UEFAネーションズ・リーグ撮影記/ファインダーから見える近未来の世界勢力図(1)

メル・ギブソン主演、自身がメガホンを取ったスコットランド独立時のウィリアム・ウォレスを描いた映画『ブレイブ・ハート』(1995年)の世界的ヒット以降、スコットランド代表チームをブレイブ・ハーツと呼び肩入れする輩も多いが筆者もその一人。
ハンガリー名物ウニクムを注いだショットグラス片手に眺めたこの試合、0-4勝利で勢いにのるとホームでの最終戦、イスラエルとの直接対決を制してB昇格を決めている。


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サッカー=フットボールは球技種目の中で最も得点が入り難くそれは、実力差がスコアに反映され難く、番狂わせが起きやすい事を意味する。まして世界最大のワールドカップは、所詮カップ戦であり、実の処組合せの「運」に結果は左右される。


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このコンペティションは総当たりではなくとも、代表レベルでのリーグ戦形式導入という点において画期的である。実力差のある両者の対戦は、「番狂わせ」が起こる可能性も高いカップ戦=トーナメントならば興行的には魅力的ではあるのだが、強化という視点からは(特に強者側)にとって得るものは少ない。

実際、ベルギーは国内リーグ(ジュピラー・プロ)では終盤で上位と下位の対戦で大差がつく消化試合を懸念し、現行のプレーオフ制度を導入している。
一言でいえばUEFAネーションズ・リーグとは、実力差の拮抗したチームが(公式に)対戦できる環境づくりの取り組みである。


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筆者が渡欧中、森保ジャパンは、ベネゼエラ、キルギスとキリンチャレンジ杯(親善試合)を行っていた。コスタリカ、パナマ、とロシア大会出場国との対戦を経て、ルイス・スアレスを欠いたとはいえ強豪ウルグアイを招いた。ここまでは、まあ良い。
そのあとで、ベネゼエラとキルギスでは、TV視聴率が伸び悩むのも無理はない。年明け早々にはアジアカップUAE大会が開幕する。コンフェデレーションズ・カップが廃止された今、アジア王者の「肩書」への興味が個人的には激減しており、視聴率も正直期待できないだろう。


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本来、北中南米の時差ボケチームよりも、アジアカップベスト8級、即ち実力の拮抗した相手と定期戦を実施したほうが、強化の課題や進捗は明確で見えやすいのだろうが、直ぐにマンネリ化するし、ビッグネームが来日しなければ興行的にも盛り上がらない。


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一昔前、欧州にとって、ブラック・アフリカ特有のリーチの長さや身体能力の高さ、南米独特のドリブルや技術、マリーシアは、未知の脅威であった。しかしボスマン判決(1996年)から20年を経て、世界の主要なプレーヤーが欧州各国リーグでプレーする現在、個人の能力・情報は丸裸同然、今年からのネーションズ・リーグ実施に踏み切ったのは時代の潮流を見極めれば何ら不思議ではない。
年明けから始まる4強による優勝争いも魅力的ではあるが、①決勝トーナメント=昇格と②残留 ③降格 を3チームで争うA、B、C、Dリーグの格付け争いにこそ見るべきものがある。


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これまでのW杯やユーロの予選では、実力差のあるチームが同居している為、終盤は消火試合が増えて面白みも失せるが、近年チャンピオンズリーグのグループステージでも同様の傾向が目立ってきた。
しかし、ネーションズ・リーグ各会場に居ると、リーグ戦である以上「ひとつでも多く勝利しひとつでも高く順位を上げよう」と後押しするファン・サポーターの熱気が、既に雪が舞い指先が凍える欧州のピッチへと伝わってくる。

By | 2018-12-10T02:42:46+00:00 12月 5th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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