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チェルシーVSパリ ~シーソーゲームの内実~

敵地での1stレグを1-1で終えた時点で、CLを知り尽くすモウリーニョ率いるチェルシーがベスト8に駒を進めると多くの人は考えていた。ホームでのチェルシーは攻守ともに安定しており、パリといえども攻略するのは難しいと思われていたからだ。
しかし、スタンフォード・ブリッジでまさかの出来事は起こった。

1人少ないパリ相手に許した2点のゴール、そして最後まで出せなかった自分たちの形・・・。チェルシーとパリの第2戦を振り返る。

☆2点を奪いにいくべきだった

第1戦でもそうだったように、モウリーニョはスタメンに守備的MFラミレスを起用している。これは以前の記事で私が指摘したパリの攻撃法に対処するためだ。パリは左インサイドハーフのマテュイディがたびたび左サイドに流れてくるので、そうした動きを抑えるためにラミレスを起用していたのだ。
その姿勢はホームでも変わらず、モウリーニョがパリの攻撃力を計算してスタメンを組んでいたのは間違いない。第1戦はラミレスをボランチに入れ、セスクをトップ下に。そして第2戦ではラミレスを右サイドハーフに配置した。ラミレスはパリの攻撃を止める重要なピースだったのだ。

しかし、モウリーニョの中でプランが狂う出来事があった。前半31分のイブラヒモビッチ退場である。当然パリが10人になるので、チェルシーにとってはベスト8進出がさらに近づいたと考えられる。相手の大黒柱であるイブラが消えた事で、パリの攻撃力はガクリと落ちた。
ここでチェルシーが得点を奪う事が出来れば、パリにとどめを刺せる。チェルシーサポーターの中には「攻め込め!」と叫んだ人もいた事だろう。しかしモウリーニョは真逆の行動をとった。

後半開始からウィリアンを投入し、右サイドハーフにウィリアン、ボランチにラミレス、そしてセスクをトップ下に上げた。これは第1戦のスタメンと全く同じ配置であり、モウリーニョはまだパリの攻撃力を考えた采配を取っていた。
もちろんパリにアウェイゴールを許す事はあってはならないが、少し慎重になりすぎたようにも感じる。第1戦同様、攻撃はアザールに頼りがちな部分が多く、チーム全体が守備に比重を置いて戦っていた。

ホームの声援を背に守り勝つ戦いも出来るが、何かの間違いでアウェイゴールを決められた場合にチェルシーは劣勢に立たされる。パリにアウェイゴールを許した場合、チェルシーが勝利するには最低でも2点が必要となり、守備重視の戦い方では苦しくなる。
相手が1人少なくなった状況を考えても、2点を奪いに行くべきだったと感じる。なぜなら、0-0も1-0もチェルシーにとっては変わらないからだ。パリに1点でも取られた時点で、チェルシーには負けか延長戦の判断しか無くなる。

つまりパリとしては、相手に1点を奪われるのはOKという考えもあったのだ。実際に後半36分にケーヒルにゴールを許したが、パリのやる事は何1つ変わらない。90分間で1点を奪い、相手の得点を1点以下に抑えれば負ける事はないのだ。
チェルシーサポーターの中にはケーヒルのゴールで勝利を確信した人も多かっただろうが、パリにとって状況は何1つ変わっていない。90分間で1点を奪えば負けないのだから。

そしてモウリーニョは、いつものように守備的な交代カードを切った。足を引きずっていたマティッチを下げ、ボランチにCBのズマを入れたのだ。ズマを中盤で起用するやり方は先日のキャピタル・ワン杯決勝でも使用しており、逃げ切りにはもってこいの策と思える。
しかしパリにアウェイゴールを決められた時、このメンバーで攻撃に転じる事が出来るだろうか。ズマを投入した時点で、チェルシーは1-0でゲームを終えねばならないミッションを抱えたのだ。

About the Author:

大阪府在住 / 20代 / 趣味:サッカー観戦、カラオケ / サッカー歴:中学2年よりサッカーを始める。人生初の試合が0-12、チームとしてのシュート数0と歴史的な大敗となり、カルチャーショックを受ける。それ以降なぜ0-12で負けたのかを研究するようになり、気付けばサッカーオタクとなっていた。

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