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チャンピオンズリーグ グループG 第3節 チェルシー vs NKマリボル

 この試合は正にチェルシーの実力を存分に見せ付けたものとなりました。

 1点目は中盤でルーズとなったボールを、チェルシー側は即自チームのものとし、そこで捏ねるのではなく、一気に前線へ。このボールを受けた18番のロイク=レミーが切り返してシュート。

 このとき、中側に抜かれることが一番まずいので、DFも一人戻って2枚となったのですが、戻り際をついての切り返しでしたので、対応出来ませんでした。
 ロイク=レミーは中盤からボールが出る寸前に走り出しており、その上、ボール保持者をしっかりと観ていました。
チーム力の差などもあり、ここまでで試合の情勢は決まってしまったように観えましたし、事実そうなりました。

 2点目は、22番のウィリアンがペナルティーエリア左で相手DFに囲まれたのですが、ボールを放さず、逆にNKマリボル70番のアレシュ=メルテリのファウルを誘いました。PKを蹴ったのは11番のディディエ=ドログバです。

 3点目は、右サイドの浅い位置からゴール前まで相手を引き付けながらのドリブルを行い、一旦右へと叩き、そこから低い弾道のクロス。これに飛び込んだ26番のジョン=テリーが決めました。

 このとき、ゴール前までドリブルをしていた選手は、アウトサイドやアウトフロントを多用しており、リズムに変化を付けており、右に叩いたパスもアウトフロントで、足首の柔らかさを観せていましたし、ボールが足元から離れないので、ファウルを恐れたDFは、これに飛び込めませんでした。

 4点目は左サイドでのパスワークからゴール前へと切り込んで行き、10番のエデン=アザールへ。
エデン=アザールは、ゴール前へ選手が切り込んでいたときにはまだペナルティーエリアの外におり、それから相手DFが密集しているところへと一旦駆けて行き、おそらくDF全員がディディエ=ドロクバとボール保持者しか観ていないことに気付いたからでしょうが、密集地帯から離れる動きをしてフリーになりました。シュートはNKマリボル28番のミティア=ヴィレルに当たりましたが、ゴールへと吸い込まれて行きました。

 5点目はペナルティーエリア右で2番のブラニスラフ=イヴァノヴィッチともう一人が粘ってPKを獲得したものでした。
このとき、ブラニスラフ=イヴァノヴィッチが寄って来るやもう一人はゴール前に移動しましたが、移動する前にボールとは関係のない処で相手に身体をぶつけてブラニスラフ=イヴァノヴィッチを助けているのです。三人に囲まれていたブラニスラフ=イヴァノヴィッチでしたが、このプレイのおかげで二人になりました。

 そしてゴール前へと移動した選手は、自分が決めるといった意思の表れでしょうか?
まるで、助けてやったんだからボールを寄越せ!と言わんばかりのポジショニングでした。プレイが途切れたときの仕草がこれを物語っています。

試合はその後更に1点を追加したチェルシーの圧勝となりました。