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22 09, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場【57】 ワンダ・メトロポリターノ / マドリッド

By | 2018-09-21T21:24:30+00:00 9月 22nd, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

UEFAネイションズリーグが今月遂に開幕。世界王者フランス代表は、初戦ドイツとドロー、第二戦ではオランダを一蹴した。 7月15日世界中のサッカーファンがTV画面に釘付けになったロシア大会の栄光は既に過去のもの。 あづ紗さんのカバー写真は、何となくTVを観てるような感じの写真。そしてザビワカにしがみついてもらった。 ◆◆◆◆◆ モスクワ・ルジニキスタジアムのピッチに立った22名。革命歌「ラ・マルセイエーズ」を斉唱するフランス代表にアントワーヌ・グリーズマン、リュカ・エルナンデズ、ラファエル・ヴァラン。対するクロアチア代表にはシメ・ヴルサリコ、そしてルカ・モドリッチ。 ◆◆◆◆◆ 昨日の友は今日の敵。4月8日マドリードダービーでの対戦は、スコアレスドローで折り返し、クリスティアーノが先制ゴールを決めた数分後、にグリーズマン。背番号7の競演で双方譲らず。グリーズマンの髪型が中途半端な長さが気になった。 ◆◆◆◆◆ 第57景は、今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、決勝の舞台に選ばれたワンダ・メトロポリターノ。 アトレティコ・マドリーの新スタジアム建設について三年前寄稿している。磯野家の未来を心配していたが東芝がスポンサー降板したのは想定外。 http://soccerlture.com/blue_sky_of_iberia/ 結局スポンサーの中国企業大連万達グループの名前を冠した新スタジアムの建設は、1億ユーロの利益が生じる計画から 1億7000万ユーロの負債を抱え込んだ。 ◆◆◆◆◆ マドリード空の玄関口、バラハス空港に到着。滑走路から建設費3億ユーロを投じた巨大なスタジアムを目にする。カニジェハス地区とラス・ロサス地区の間に位置し環状線M-40号から近いが空港周辺の道路は迷路のようでお薦めできない。 ◆◆◆◆◆ 第 景に記した通り、このスタジアム訪問は、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1STスポルティングCP戦の直後。入手したBALONの頁をめくると、見開きで2015年12月のベンフィカ戦の写真。このシーズンはグループステージで同居し、共にノックアウトラウンドへ。アトレティコはファイナルまで駒を進めた。 ◆◆◆◆◆ 欧州の街を歩けば、歴史の重みを実感させられるが、フットボールにおいても新聞、雑誌は兎に角過去を掘り下げるのが大好き。 右頁下に、アトレティコ対ポルトガル勢の対戦スコアが表記されているがベンフィカ戦の前となると2011-12シーズンのギマランイス(EL)、2009-10スポルティング(EL)、08-09ポルト(CL)までは良いとして、1986-87ギマランイス(UEFAカップ)、81-82ボアヴィスタ(UEFAカップ)と昭和まで遡り、1963-64のインターシティーズ・フェアーズカップ/ポルト戦に至っては「来年の大河ドラマでやるでしょ。この時代を」と独り言を呟く。

16 09, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【56】 AFASスタディオン / アルクマール

By | 2018-09-16T20:30:10+00:00 9月 16th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

昨季クラブ創立50周年を迎えたエールディヴィジの強豪AZアルクマール。合併したアルクマールとFCザーンストレークの頭文字が現クラブ名の由来である。 2012年にはヴァレンシア、2014年にはベンフィカに敗れ、UEFAヨーロッパリーグではベスト4進出ならず。但しアルクマールの人口10万人強の小都市であることを忘れてはいけない。 ◆◆◆◆◆ 2006年に17,000人収容のスタジアムがお披露目された際には、些か驚いた。こんな小さな街で随分立派な器を用意したもんだと。当時の冠スポンサー企業はDBS銀行。完成直後に、2階建てのスタンドを増設し3万~4万席まで拡張する計画がぶち上げた時は、「それはさすがに無茶だろう」と首を傾げたが、2009年同銀行の破綻が報道されると、一瞬目が点になった。 2010年にビジネスソフトウェアを開発企業AFAS社が名乗りを上げ現在の名称に。ベルギーへとシェアを拡げた同社は2014年からKVメッヘレンの共同スポンサーにもなる。 ◆◆◆◆◆ 第56景はアルクマールのAFASスタディオン。三年前に書いたのがコチラ http://soccerlture.com/do_not_hung_around_alkmaar/ Jリーグとの比較ならば人口7万人の鳥栖市をホームタウンとするサガン鳥栖。フェルナンド・トーレスが来たのも驚きだが、昨季は3年ぶりに平均入場者数が14000人越えは立派。お隣に久留米市なる30万都市=ブリジストンの創業地があり、鳥栖駅と久留米駅は10キロも離れていないのだから潜在顧客はアルクマールの比ではない。トーレス効果は大いに期待できるだろう。 ◆◆◆◆◆ このテキストを書いた2015-16シーズンは、平均入場者数は15000人を超えていたのだが、一昨季、昨季は大台に達せず。エールディヴィジ全体に目を向けると16-17シーズンの1万9287人から17-18シーズン1万9014人と減少してはいるものの比較的安定している。 レベルの低下が懸念されるエールディヴィジだが集客力は5大リーグに次ぐ位置をキープしていると思ったら昨年、順位を一つ下げた。何処の国が盛り上がったかと思えば、イングランドのチャンピオンシップ。確かにブレンドフォードも満員だった。 ◆◆◆◆◆ “アルクマールを歩き回るな“と駄洒落を書いた理由は、この写真。人口ひとりあたりの自転車保有率が世界で最も高い国らしいが、アムステルダムでもロッテルダムでもこんな駐輪状況の蹴球場は見たことがない。 ◆◆◆◆◆ 車でもA9高速道路出口が近くて便利。駅からはバス163番Uitgeest方面バスを利用できるが歩いても30分程度。ならば駅前を中心街=スタジアム方向に200メートルも歩けばレンタサイクルがあるので、《歩き回らず自転車を借りる》のがお薦めというわけ。 こけら落しのアーセナル戦から2週間、2006年8月19日開幕戦。1万5837人の間の前でルイス・ファン・ハール指揮するAZはNACブレダを8-1と木っ端微塵に粉砕した。 ◆◆◆◆◆ 一方、この年の夏、日本でもAとZが大きな話題となる。青森県弘前出身の現代アーティスト奈良美智、大阪のクリエイティブユニットgraf、更に日本全国から集まったボランティアの数は約850人。吉井酒造の煉瓦倉庫には国内外から約8万人が訪れアートワークを鑑賞した。

13 09, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【55】ゼネラリ・アレナ / プラハ

By | 2018-09-13T17:38:46+00:00 9月 13th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

プラハ国際空港から早朝便でロンドンに発つ。深夜空港に入り、アルコールを注入して搭乗口を開くのを待つ。ブラニックは、チェコでもポピュラーな銘柄。初めてプラハを訪問した際、ドレスデンから列車でポドババ駅に到着すると日が暮れていた。市内中心部から外れた宿を手配したのは若気の至り・・・といえるほど若くはない。 ◆◆◆◆◆◆ 街灯のない暗闇を歩く怖さは都会暮らしに慣れてしまうと結構きつい。辿り着いてまずは喉を潤したのが、このブラニック。結局一時間近く駅周辺を歩き回った後だけに美味さは二倍増し。 ◆◆◆◆◆◆ 第55景はチェコプラハのゼネラリ・アレナ。大手保険会社がネーミングライツを取得しているが、かつては日本の自動車メーカーが冠に。ヴァルタヴァ川の西岸にあるレテンスケー公園。この周辺レトナ地区はスポーツ施設が目白押し。 ◆◆◆◆◆◆ 空港では同国を代表する自動車メーカー、シュコダSUKODAのラリーカーが展示されていた。19世紀に創業されているが軍事製品を輸出して成長したイメージが強い。ディスプレーにはモーター・スポーツ以外では自転車とアイスホッケーの支援が表示されているがフットボールは見当たらない。それでも前日アレナで観たアウェーチームの胸にそのエンブレムを確認したばかり。 ◆◆◆◆◆◆ チェコのフットボールの文献を初めて熟読したのはスポーツ・グラフィック「Number」の498号だった。「不敗神話の国・探訪記」チェコ共和国眠れる獅子」の見出しで、橘昇氏のテキスト。写真はカイ・K・サワベ氏が撮影し5頁のボリューム。今読み返すとより興味深い内容ではあるが、印象に残っていたのはキャプションに「19歳のMFロシツキ(中)は代表入りした」とだけ記され当時スパルタに所属していた、ロシツキーの笑顔だった。 ◆◆◆◆◆◆ それから四年、トーマス・ロシツキーのインタビューに頁をめくる手がとまった。ワールドサッカーダイジェスト誌でジーコ率いる日本代表が東欧に遠征、大戦直後にVladimir NOVAK氏のインタビューによる記事。勝者日本で印象に残った選手として三都主、小野、稲本、そして得点者の久保を称えている。 ◆◆◆◆◆◆ 正確な日時は2004年4月28日。 トヨタアレナ。ワールドサッカー・グラフィック誌で小寺かずみ氏が執筆した「今だからこそ求められる資質~失われたポリシーと浪費した二年間の代償は~」は二年後ドイツ大会での惨敗を予見していた。 ◆◆◆◆◆◆ 古い雑誌を本棚から引っ張り出したのは、先日開幕したUEFAネイションズリーグの影響かもしれない。 47景でふれたとおり、今後日本代表が親善試合で欧州勢とのマッチメイクを組むのは極めて難しくなった。一昨日森保ジャパンの初陣が、コスタリカ代表、続いてパナマ、ウルグアイまでは決まったが、11月の相手は未だ未定。格上のスパーリングパートナーは南米勢だけに限定されるのは厳しい状況ではあるのだが、絶望する必要もない。クラブレベルでは外国人枠の問題など欧州で日本人がプレーする環境は向上しているのだから。 ◆◆◆◆◆◆ 2017年12月3日HETリガ第16節ゼネラリ・アレナ。あず紗さんが手にしたカバー写真は同日のマッチデー・プログラム。 ヴァルタヴァ川を26号線のトラムで越えると右斜め、目の前線路沿いにスタジアムが現れた。師走のプラハ、その寒さを証明する写真、屋根にオレンジ色の列を成しているのは暖房機器。 ◆◆◆◆◆◆ 2000年当時16チームで派遣を争うチェコリーグで圧倒的な強さを発揮するACスパルタプラハを指揮していたのは、サンフレチェやジェフでプレーした経験を持つ元Jリーガー、イワン・ハシェックだった。ヴィクトリア・ピルゼンが首都の強豪を退け頂点に君臨するのが現在。 それでもこの日のスパルタは前半怒涛のゴールラッシュ。 ◆◆◆◆◆◆ そしてピッチには背番号10のレジェンドが登場する。三週間後に電撃引退宣言をしたロシツキー。その雄姿をSDカードに収められるのは、これが最後であることは明白だからこそロンドン行きの便を極限まで遅らせてでも足を運ぶ価値があった。 ◆◆◆◆◆◆ 試合終了後スタンドのサポーターに笑顔で応えたロシツキーの写真で締め括る。ケガに悩まされ続けたフットボール人生だったが、若々しく清々しいその表情は18年前のNumber誌面と差ほど変わっていない。【五十五景了】 文/撮影:横澤悦孝 モデル:森川あづ紗

6 09, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【54】オリンピアコ・スタディオ ・スピロス・ルイス / アテネ

By | 2018-09-09T09:40:48+00:00 9月 6th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

台風に続き地震と列島に襲いかかる自然の猛威。日本以上に地震に悩まされる人々が思い浮かぶのはエーゲ海。 世界の国旗を並べても、真っ白な建物とエーゲ海の青さと直結するギリシャ旗は一際目を惹く。 ◆◆◆◆◆◆ 古代ギリシャ人の服装は、男女ともに一枚布を体に巻きつけていたが、神官が黄色を好んだ話を美術館で聞いた覚えがある。かつてアテネでは女神アルテミスを崇める祭りでは、黄色の衣を纏った少女達が踊ったと伝えられる。 原宿にもオープンしたWorld Breakfast Alldayは8月~9月のメニューがギリシャの朝食なのであづ紗さんと訪問。 同国のカスタードパイ「ガラトピタ」も表面(上部)は鮮やかなキツネ色、断面もほのかに黄みを帯びて食欲をそそられる。 ギリシャの首都アテネのフットボールクラブといえばオリンピアコスとパナシナイコス。 おそらくこの2強は日本でも良く知られているが、現在一番熱いのは三番目のクラブAKEアテネ。第54景はパナシナイコスとAKEアテネが本拠地として使用するオリンピアコ・スタディオ ・スピロス・ルイス。 ◆◆◆◆◆◆ 2017年12月7日 ウィーンのエルンスト・ヘッペル。 ウィーンから西に110キロ離れたヴィーセルブルク。マッチデー・プログラムとこの街の地ビール、ヴィーセルブルガーの瓶。 ◆◆◆◆◆◆ 2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)プレーオフが終了。6クラブが加わりグループステージに臨む32クラブが決定した。 注目は2006-07以来のグループステージ進出を決めたAEKアテネ。12年前は、1ポイント差でUEFA杯にまわったが、11月21日のホーム、オリンピアコでは首位ミランを1-0で破っている。 ◆◆◆◆◆◆ ミランとの相性の良さは昨季も証明しており、初戦のリエカ戦を2-1で勝利すると、ミランとの2試合を含む残り全試合をドローで、ステージを突破した。その初戦の結果を報じるクロアチアの紙面と同国の麦酒銘柄カルロヴァチコ。 ◆◆◆◆◆◆

18 08, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【51】スコント・スタディオン / リガ

By | 2018-08-19T12:21:27+00:00 8月 18th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

9カ月かけて前半戦終了、ほぼ目標の週一連載は達成できた。足跡を振り返り国別の割合ではこんな感じ。 ■フランス①リール⑮パリ㉘クレテイユ㉞ストラスブール■オーストリア②ウィーナーノシュタット■ドイツ③デュイスブルク⑩シュツットガルト⑬フランクフルト㉕ハイデンハイム■イタリア④ピサ⑪ヴェローナ⑭トリノ㉙ヴェネツィア㊱トリノ■ハンガリー⑤ブダペスト㊷ブダペスト■スロバキア⑥トルナヴァ■ベルギー⑦コルトレイク⑭ヘンク㉝オーステンデ㊻ブルッヘ■イングランド⑧ロンドン㉗ボーンマス㉛ロンドン㉜ロンドン㊳ロンドン■オランダ⑨ブレダ㊼ロッテルダム■フィンランド⑫ヘルシンキ■ポルトガル⑯リスボン㉟ブラガ㊹ポルト㊿ギマランイス■チェコ⑰ブルノ㉑プラハ■クロアチア⑱ザグレブ㊶ザプレシチ■スロベニア⑲マリボル■ポーランド⑳ワルシャワ㊴キェルツェ■トルコ㉑イスタンブール㊽イスタンブール■デンマーク㉓コペンハーゲン㊵オーゼンセ■スコットランド㉖エディンバラ■アイルランド㉚ダブリン■スペイン㊲マドリッド㊸ヘタフェ㊺ジローナ㊾バルセロナ ◆◆◆◆◆◆ きっちり20か国で四大リーグ、ベルギー、ポルトガルがほぼ均等に振り分けた。一方、東欧方面、特に旧ソ連邦からの独立国が無いのは戴けない。筆者が生まれて初めて乗ったっ航空機はイリユーシン機。降り立った都市はモスクワだった。アエロフロートの代理店に勤務していたので選択肢はなかった。 ◆◆◆◆◆◆ そこで第51景はソ連から91年に独立したラトビアの首都リガにあるスコント・スタディオン。 サンクトペテルブルグからポーランドまでバルト三国を通過するのは少々長旅。ならばと同三国最大の都市、リガで一息つくことにした。 中心とは反対の駅南側に何やら見覚えのあるような構造物。Kulturpalast(文化宮殿)と称される高層建築。モスクワのセブンシスターズを模倣したスターリン様式にソ連時代の名残を感じる。翌々日ワルシャワで同様式の文化科学宮殿も目にしたが、重厚感ではリガが優る。 第一次大戦までロシア領に属し、当時はモスクワ、サンクトペテルブルグに次ぐ第三の都市として繁栄した都市は見所も多い。 ◆◆◆◆◆◆ ユネスコの世界遺産にも登録されている歴史地区の街並みはバルトの真珠・宝石などと形容され、同市区の象徴とされるのが、ゴシック、ロマネスク、バロックと三期の建築様式から成る聖ペテロ教会の尖塔。 ◆◆◆◆◆◆ 1918-20年、ラトビア独立戦争の戦没者慰霊と平和への願いが込められた自由の慰霊碑。公園内の芸術アカデミー、国立美術館を横目に約1.5キロ北東へ、徒歩で進むとスタジアムは見えてくる。 ◆◆◆◆◆◆ 上写真のスコント FCから現在のクラブ名リガ FCの文字が浮き上がるよう、ベンチシートは色分けされている。プレスカンファレンスルームには青白縦縞のウェア姿の写真。しかし今回の主役は旧社会主義国の青白縦縞でも別のクラブ。

12 08, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【50】エスタディオ・D. アフォンソ・エンリケス / ギマランイス

By | 2018-08-13T03:21:40+00:00 8月 12th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

百景の旅も折り返し。猛暑が続く中、あすみさんは涼しげなノースリーブ。今回のテーマカラーである黒。第50景はポルトガル北部、ギマランイスのエスタディオ・D. アフォンソ・エンリケス。

4 08, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【49】ミニ・エスタディオ / バルセロナ

By | 2018-08-16T11:23:30+00:00 8月 4th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

2018年4月19日エールディビジ32節アレナにVVVフェンロを迎えての試合。前節首位PSVとの直接対決は完敗。宿敵に眼前での戴冠を許す屈辱にまみれたアヤックス。それでもこの消化試合に注目する理由があった。ダフィ・クラーセンの移籍により、2017-18シーズンは、二列目のポジションにファン・デ・ベークが入っている。 対するフェンロ、最終ラインの前にダミアン・ファン・ブリュッヘンを配し興味深いマッチアップが実現した。 ◆◆◆◆◆◆ バルサのウェア着衣のあすみさん。第49景をカンプノウにすると、懐かしい記憶が溢れはするのだが、凡庸な気もして躊躇う。だったら一層のこと隣のエスタディオ・ミニにしてしまえ。2メートル右隣で何を話しているのかまったく理解できない在りし日のヨハン・クライフ解説に耳を傾けながら観戦した2014年のUEFAユースリーグは唯一無二、かけがえのない体験となった。 ◆◆◆◆◆◆ 一番のりはヴィム・ヨンク。その後クライフ、ファンデル・サール、アーロン・ヴィンター、マルク・オーフェルマルス、ロナウド・デ・ブールとアヤックスの伝説が続々着席。やや離れてプジョルが腰を降ろし、試合後はクライフやデ・ブールとの旧交を温めていた。 ◆◆◆◆◆◆ クライフが帰還したアヤックスがから改革に着手したのは2012年。ヴィム・ヨンクと彼のスタッフ達は、アカデミーとクラブ全体を改革しようと努めたが、2015年12月経営陣と対立しクラブを去った。 この試合の感想も含め 2015年10月には「現在ヴィム・ヨンクがアカデミーマネージャーを務めるアヤックスは、昨年のチームを見る限り、「個」の強さを重視するクライフ流が早くも結果として表れている。」と書いていたのも、すっかり忘れていた。 http://soccerlture.com/digest_rewrite_eight/ ◆◆◆◆◆◆ ジュニア年代育成のメゾットは、2013-14シーズン終了後、オランダ全土の指導者に紹介されている。ユニークなのは、人口芝のピッチ以外、例えば石畳や屋内など異なるフィールドで、不規則な動きのボールを扱わせ、コントロール技術を向上させる手法。クライフの発想は南米のストリートサッカーと通ずる。 1995年のトヨタカップ。スコアレスドローの素因として、国立競技場の芝の状態を糞味噌にこきおろしてくれたのがルイス・ファン・ハール。クライフが知ったら、「芝のせいしている時点で技術の低さを晒している」と一刀両断されたに違いない。 ◆◆◆◆◆◆ スキルボックスによりテクニックやコンディションなど細部に渡る選手の情報をデジタル化し分析・共有した効果なのか、持って生まれた才能なのかは定かでないが、この日、エスタディオ・ミニのピッチに登場した面々は、個の強さで、バルサの同世代を凌駕していた。 ◆◆◆◆◆◆ 筆頭は昨年A代表デビューを果たした前述のファン・デ・ベークと第一景で取り上げた アブドゥラク・ヌウリ。彼も悲劇に見舞われなければ数年後はベルギー代表エデン・アザールと比較されるプレーヤーになっていたはず。この日11番をつけたヴァーツラフ・チェルニーも2015年のヨーロッパリーグ、セルティック戦、ロスタイムの決勝ゴールで脚光を浴びた。

30 07, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【48】レジェップ・タイイップ・エルドアン・シュタディアム / イスタンブール

By | 2018-07-30T10:46:36+00:00 7月 30th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

カバー写真であすみさんが握っているコースターにはサンチャゴ・ベルナベウが描かれている。スペインを代表するビールブランドはMahouと書いてマホウではなくマオウと発音する。UEFAチャンピオンズリーグ連覇を達成したジネディーヌ・ジダンの現役時代、その美技は度々「魔法」と形容された。 そのジズーが電撃退任、ロペデキが引き受けるまで、後任人事の憶測が飛び交い、候補者の中に、かつて銀河系の一員としてジダンと共にプレーしたグティの名前もあった。フベニールA(U19)を指導し複数のリーガクラブからオファーが届くなど、指導者としても評価の高いグティ。 自宅の書棚に積まれた内外蹴球雑誌の中で、一番気に入っている表紙が、こちらの写真。2011年2月2日発行のフットボリスタ№198の「顔」がグティだった。 ◆◆◆◆◆◆ お気に入りの理由は、まず①英西独伊仏いわゆる5大リーグ以外、トルコのベシクタシュのプレーヤーを選んでいる。②特集タイトルとコピーのセンスが光る。「貢献」という人生の締め括り方。斜陽に浮かぶシルエット。ベテランたちは何を残し、何処へ向かう?は秀抜。③このタイトルと好青年の面影を残した無精ひげ面でウインクする写真が絶妙にハマっている。 特集内容では、元レアルのグティ、ガラタサライでプレーするハリー・キューウェル(元リヴァプール)の近況が渡邊将之氏のテキストで紹介されている。 ちなみに、あすみさんも現役時代ソフトテニスマガジンの表紙に登場している。女子高生には事前に知らされておらず、発売当日書店の店頭で自身の表紙に腰を抜かしたとかしないとか。 ◆◆◆◆◆◆ 第49景はイスタンブールにあるレジェップ・タイイップ・エルドアン・シュタディアム(RTES)。 市内を散策してこのスタジアムに遭遇したのは2009年。急斜面に建てられたスタジアムを見下ろし、何処のクラブが活用しているのかさえ知らぬまま、「世界で最も見晴らしの良いスタジアム」の絶景に感動した。 ◆◆◆◆◆◆ 空と海の青さ、更にブルーモスクの青、極めつけはエフェス: Efesビールパッケージの青。イスタンブールは青い都市に違いないが、ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシュクタシュと強豪3クラブのウェアに青色が見当たらない。 ◆◆◆◆◆◆ 犬も歩けばモスクにあたるのがこの都。 中でも石の外装と磁器タイルの内装がコントラストを描くスルタン アフメットは別格。通称”ブルーモスク”を想起させる白地に青を差し色として用いたウェアはカシンパシャSK。2005年はTFF3部(4部相当)から2007-08年シュペル・リガにまで急上昇。しかし前年降格しこのシーズンは復帰するエレベーター状態。 ◆◆◆◆◆◆ 2005年にトルコ政府青少年スポーツ賞が新設したスタジアムのスタンドは片面のみ。それが急速に力をつけ昇格を繰り返すものだから、2010年には反対側にも青と黄が目に鮮やかなシートが増設され現在の姿に。眺めを堪能する意味では、以前のほうが各段に良く残念に思うのは所詮異邦人だから。地元民には日常目にする別段珍しくもない光景なのだろう。

25 07, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【47】デ・カイプ / フェイエノールト・ロッテルダム

By | 2018-08-07T22:00:58+00:00 7月 25th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら|0 Comments

ロシア大会終了後、欧州各国代表チームは既にユーロ2020に向けて舵を切っている。中でも屈辱の予選敗退、辛酸を嫌という程舐めたイタリア、オランダ両国代表は、ここからの巻き返しに鼻息が荒い。第一回となる『UEFAネーションズリーグ』は9月に開幕するが、オランダ代表の入ったグループ1には世界王者フランスと、前王者ながら韓国に足を引っ張られベスト16にさえ届かなかったドイツが同居する。最注目のグループであることは言うまでもない。 ◆◆◆◆◆ カバー写真は昨年まで現役日本代表の華麗(?)なスウィング。何を振っているのかは後ほど述べる。 第47景はオレンジ軍団の準ホーム、ロッテルダム・フェイノールト地区にある通称デ・カイプ。前回46景で取り上げたブルッヘのヤン・ブライデルスタディオン同様、ユーロ2000で使用された。この大会でも優勝国フランスと開催国であるオランダが同居、チェコ、デンマークが加わり、ワールドカップに続きメジャー連覇を狙うフランスは、デンマーク、チェコをヤン・ブライデルで下している。一方オランダがデンマークに3勝利(3-0)したのがデ・カイプだった。準々決勝はヤン・ブライデルでのフランス対スペイン、デ・カイプではオランダがユーゴスラビアに6-1と圧勝した。 そして本命オランダは、PK戦でアズーリの前に散りオランダ国民は呆然。、仏伊ファイナルは延長戦で決着がつき、名勝負の舞台としてまたひとつデ・カイプの名が欧州蹴球史に刻まれた。 ◆◆◆◆◆ 本年のジュピラー・プロ・リーグ3月3日29節のスタッツを眺めていたら、ふと気づいたのだが、クラブ・ブルージュKVのセンターラインは、最後尾にケネス・フェルメール、3バックの中央にステファノ・デンズヴィル、中盤には現オランダ代表のフォルマ―にヨルディ・クラーシと主要ポジションをオランダ人が占めている。 ◆◆◆◆◆ フェルメールとデンズヴィルの名前に、少々懐かしい記憶が蘇る。あすみさんが不思議そうに眺めているのは、・・・張り扇。とりあえずフォアハンド。液晶を覗くとラケットとを握っていた時とは何かが違うお間抜けな写真になった。「バックハンドもやりましょうか」と本人から申し出てくれたのでシャッターを切った。まあ、これはこれで、いい写真のような気もする。楽しそうだし。 ◆◆◆◆◆ 張り倒すための扇子なので略してハリセン。オランダだけでなく、フランスやポルトガルでもフットボール観戦時に使用される。優勝杯写真左に印刷された年度は2014年。KNVBベーカー・FINALEを表している。 ◆◆◆◆◆ フェルメールはフェイエノールトからのレンタル終了で今季からオランダに戻る。入れ替わるように、昨シーズンAZアルクマールに貸し出されていたリカルド・ファン・レインが復帰する予定だが、エールディビジで出場機会に恵まれず、ベンチから戦況を見つめる時間が長過ぎた。 ◆◆◆◆◆ かつてこの記念誌の表紙を飾った頃放ったオランイェでの輝きは失われており、正直レギュラー確保も厳しい。 ◆◆◆◆◆ それでも4月8日フェイエノールトが待ち構えるデ・カイプでのKNVBベーカー・決勝戦ではスタメンに名を連ねた。後半12分ロビン・ファン・ペルシーに追加点を奪われた直後に交代。僅か1分とはいえ、3月イングランド戦で代表デビューを果たし大砲バウト・ウェクホルストもこの日は不発。最終スコアは0-3。AZにとって2012-13シーズン以来5年ぶりの栄冠への道のりは、後一歩の所で途絶えた。

21 07, 2018

ぷら~り 欧州蹴球場百景【46】ヤン・ブレイデル スタディオン / ブルッヘ

By | 2018-07-21T18:00:31+00:00 7月 21st, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

ロシア閉幕から僅か一週間。熱気冷めやらぬ欧州で新シーズンが開幕。ベルギーでは明日22日スーパーカップでクラブ・ブルージュとスタンダール・リエージュがブルッヘで激突する。 ◆◆◆◆◆ 2016年12月18日横浜国際総合競技場、クラブワールドカップ決勝でのレアル・マドリード戦。 それまで欧州を旅していて、現地のファン、サポーターに、最も名前が知れ渡っているJクラブは、「ウラワ・レッズ」だと勝手に認定していた。想像するにあの応援スタイルが動画などで注目されているのだろうと。 しかしこの日から、白い巨人を苦しめた「鹿島アントラーズ」が世界で最も知名度の高いJクラブになったに違いない。実際「KASHIMA」について聞かれることがしばしば。 ◆◆◆◆◆ あすみさんが、ONE PIECE好きと聞いたので、トニー・トニー・チョッパーの描かれた土産巾着袋を用意した。ギネス世界記録に認定され、欧州でも絶大な人気を誇る。こちらが日本人だと気づくと「私はルフィの妹なの」とアピールしてくるパリジェンヌに、「自分はエースの兄だからお前は妹なのか」と取り敢えず驚いてハグ。互いに大笑いした。日本ではセクハラだと喚かれるエピソードである。 ◆◆◆◆◆ 鹿島アントラーズから日本代表DF植田直通がセークル・ブルージュKSVへ完全移籍。レアル戦出場のメンバーから柴崎岳に続いて、二人目の海外移籍。昌子源にも【34景】ストラスブール等、情報が飛び交う。 ◆◆◆◆◆ 第46景はセークル・ブルージュとクラブ・ブルージュが共同で本拠地として使用するヤン・ブレイデル・スタディオン。昨年11月14日ベルギー代表と日本代表がこのスタジアムで親善試合を行っているが、半年後決勝トーナメントで再び顔を遭わせるなどとは、予想だにしていなかった。 鹿島からベルギークラブへの移籍は2002年鈴木隆行以来。思えば臙脂色のユニフォームから欧州へと羽搏くパイオニアだった。同年開催された日韓大会でもベルギー代表はトルシェ・ジャパンと対戦。当時は今ほど両国代表に差はなかった。 ◆◆◆◆◆ 現在ベルギーでプレーするのはブリュッセルの森岡亮太(アンデルレヒト)、久保裕也(ゲント)、冨安健洋、関根貴大(シントトロイデン)、豊川雄太(オイペン)。かつてリールセとスタンダール・リエージュに川島永嗣、その後永井謙佑、2013年には小野裕二と、日本人三人が同時に同クラブに所属し話題となった。リールセや森岡の前所属先であるヴェーフェーレンは、同国最大の都市アントワープから目と鼻の先。 ◆◆◆◆◆ 人口では六番目ながらブルージュ=橋と運河の狭間から北方ルネサンス文化が開花した古都の街並みは、最も訪問をお薦めする美しさ。この街のクラブと日本人プレーヤーはこれまで縁がなかった。 ◆◆◆◆◆

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