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なでしこリーグ2部昇格のバニーズ京都SCが新体制を発表!~現日本代表候補のFW谷口木乃実、元代表DF加戸由佳らが新加入

 2月17日、今季からプレナスなでしこリーグ2部へ初昇格して来た、バニーズ京都SCが新体制を発表。千本哲也監督、主将GK後長美咲と共に6名の新加入選手(※)が集い、『新選手入団発表会』が京都市内で開催された。(上記写真:前列左から7番・小川くるみ、9番・谷口木乃実、21番の主将・後長美咲、2番・野間文美加、22番・清水紀良里、後列左から千本哲也監督、8番・中村未波、16番・加戸由佳。※諸事情により、関東学園大学から加入した4番・DF樋口里穂は欠席。)

補強ポイントは「スピードのあるFWと経験値の高いDF」

 チームの補強ポイントとして、「経験値の高いDF、スピードのあるアタッカー」を挙げて今年のチームを編成し、なでしこリーグ他クラブからの移籍組3選手、新人4選手の7名の新加入を発表し、全25選手で格上のチームばかりが揃う新たなカテゴリーでの新シーズンを戦う。

 補強の目玉となるのは、今年1月、2月と開催された女子日本代表候補合宿に連続して選出されているFW谷口木乃実。昨季から所属したコノミヤ・スペランツァ大阪高槻(当時2部所属)ではリーグ全18試合にフルタイム出場して8得点。

 昨季の『なでしこリーグ2部新人賞』にも選出された日本女子サッカー界注目のストライカーは、「スピードを活かしたプレーで多くの得点に絡み、なでしこリーグ2部で得点王を目指して戦う」と、力強い目標を宣言した。

 昨年6月に岡山湯郷Belleを退団し、今季から改めて復帰することになった元日本代表DF加戸由佳は、「たくさんの人に支えられて今の自分がいることに感謝して、チームのために全力で戦います」と述べ、2014年のなでしこリーグ1部レギュラーシーズンの優勝経験もあるリーグ通算200試合出場の実績を備えた27歳のDFが加入した。

 湯郷からは、加戸と同じく27歳でリーグ通算111試合出場の実績を持つDF野間文美加も加入。ヘディングが武器でもある野間は、「身体を張ったプレーでチームの勝利に貢献したい」と述べ、昨季まで在籍したMF澤田由佳(現・伊賀フットボールクラブくノ一)が抜け、DF山本裕美が中盤へ繰り上がる可能性もあるDF陣にとって心強い即戦力となる。

ピッチ内外で“多様性”を見せる新人選手も

 新人選手としては、直近の年末年始に行われた『第26回全日本大学女子サッカー選手権大会』で3位となった大阪体育大学からMF小川くるみが加入。「今まで色んなポジションでプレーして来たので、どこのポジションでも活躍できるようにプレーしたい」と述べ、関西学院大学から加入したFW中村未波は、「泥臭いプレーでチームの勝利に貢献したい」、と述べた。

 そして、唯一の高卒新人であるFW清水紀良里は、年末年始に開催された『第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会』で福井県勢・北信越代表勢として初のベスト4進出を果たした福井工業大学附属福井高校の躍進を支えたアタッカー。「持ち味である裏への抜け出しとサイド突破を出して行きたい」と、18歳らしい初々しさで自身の武器をアピールした。

 藤枝順心高校3年生時にはサイドバックとして、『第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会』で準優勝に貢献した小川の器用さは、料理のバリエーションでも活かされている。ピッチ内での先輩たちからのアシストも期待できそうだ。(写真は酒井望選手のInstagramより引用。)

千本監督「良い結果を出すために“バニーズらしさ”を!」

 新加入選手の発表と共に、2部昇格を経て迎える新シーズンについて、昨季から継続して主将を務めるGK後長美咲は、

「なでしこリーグ2部に昇格したことで昨年よりも対戦相手のレベルが上がりますが、チームとしても個人としても、試合を通じて成長していけるようにやっていきたい」

と、新シーズンへの抱負を口にした。

 そして、2014年11月から指揮を執る千本監督は、

「今シーズンはなでしこリーグ2部という上のカテゴリーで戦うことになりましたが、約3年間チームを率いて来た中で培って来たモノをベースに、“バニーズらしさ”を失わずに戦って良い結果を出していけるようにしたいと思っています。

 格上のチームばかりのリーグで良い結果を出すためにも、勝っても負けても次の試合に向けた万全の準備をして1年間ブレることなく戦っていきたいと思います。そうすることで、チームとしても個人としても、昨シーズン以上に魅力的で強いバニーズに成長していける、と期待しています。

 昨シーズンは試合の組み立てや攻撃の構築については十分通用する手応えが持てていました。ただ、フィニッシュの局面でより多くのチャンスを作るという部分についてスピード不足を感じていたので、よりスピードのあるFWを求めていました。また、チーム全体としてのフィニッシュの局面でのスピードアップを求めていきたいと思います。

 そして、守備の場面で昨シーズンよりも積極的にボールを奪いに行く姿勢や、レベルの高い相手に対しても相手がボールを持つ時間を減らすような、組織的にコンパクトな守備ができるようなトレーニングを積んで開幕を迎えたいと思います!」

と、昨季の振り返りから、今季の編成、チーム作りについての意図を交えながら、新シーズンへの抱負を述べた。

大木イズムも浸透するバニーズ京都