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Free Shinjiなるか?俄かに騒がしくなったドルトムント

 現地時間で28日より、ドイツは俄かに騒がしくなってきた。

というのも、ルール地方の地方紙にこんな見出しが躍ったからだ。
『香川、ドルトムントと既に契約を交わす』

 それからは一気に報道が過熱、地方紙のみならず、ビルドを始めとするタブロイド紙やキッカーなどのスポーツ専門誌も追随、移籍の候補と言われていたスペイン、バレンシアの地元紙もドルトムント移籍を報道している。契約の内容に関しては一年の買取オプションつきローン契約とも、移籍金800万ポンドプラス200万ポンドのボーナスとも伝えられているが、どの報道でも一致しているのは、ドルトムントへの移籍に向って前進している、というものだ。

 そして29日になって、香川がメディカルチェックの為にマンチェスターを早朝に発ち、ドルトムントへ向ったという報道が出ており、香川の代理人であるトーマス・クロート氏がドルトムントのオフィスに姿を現したという報道も出てきている。これが事実であれば、間違いなくドルトムントで決まりということになるだろう。

 香川にとっても、ドルトムントにとっても今回の移籍は重要な意味を持つ。香川にとっては代表における自身の地位を確立させるためにも試合に出て結果を出さねばならないこと、CLに出場できること、そして何よりもマンチェスターで失った自信を取り戻すことがドルトムントでは可能になりそうなことである。
 一方、ドルトムントにとっては、怪我人が多い中盤の一角を任せるに足る選手を獲得できること、クロップの戦術を既に身をもって知っていること、そして何よりも、ドルトムントに優勝をもたらした選手の帰還は何よりもチームを勢いづける起爆剤になることである。バイエルンキラーでもあった香川の復帰は、ドルトムントには非常に心強いものになるだろう。
ロイスもこれで適正ポジションであるサイドに移すことが出来るのも大きい。それだけに香川にかかる期待は相当のものになるだろう。
 ある意味、ヌリ・サヒン以上のものが彼の双肩にかかっている。ここが正念場となるだけに、香川の活躍に期待したい。