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ブンデスリーガ第4節バイエルン・ミュンヘン−SCパーダーボルン 戦術で地力の差をひっくり返せるか?

 無名の選手を育て上げ、二部でくすぶっている選手を拾い上げ、若手ながら出場機会に乏しい選手を借り上げ、チームを作り上げてきたSCパーダーボルン。初のブンデスリーガ挑戦となる今シーズン、2勝2分で第4節終了時点でなんと首位に立つという快進撃を見せている。

 個ではなく、組織だったプレイで攻撃をしかけ、今シーズンはカウンターでも鋭い攻撃力を誇っている。昨シーズンの主力であったメハやサールクを欠いているものの、それが原因でチームの攻撃力が下がっていない所に、ブライテンライター監督の指導力と低予算ながら選手を見る目に長けたフロントの凄さを感じる。

 そんな好調パーダーボルンが、ついにブンデスの巨人、バイエルン・ミュンヘンと対戦する。舞台はバイエルンのホーム、アリアンツアレナ。1860ミュンヘンとの対戦でアリアンツアレナは経験しているものの、超満員となるアレナでの試合はこれが初めてとなる。それに気圧されることなく、パーダーボルンは巨人に立ち向かったのである。

 結果から言えば、王者のこの力の前に粉砕されたと言えるだろう。4−0というスコアが、それを証明している。

 しかし、そのスコアに出ない部分での戦いは見事だった。ポゼッション志向のバイエルンに対して常にスペースを消し、全員が汗をかいて常に巨人の懐を狙う動きで連動して動いていた。一滴の運なく敗れたものの、けっして引けをとっていなかった。

バイエルンの今の状態は決してよくはない。特に怪我人の多い守備陣には不安を抱えている。新加入選手もシャビ・アロンソくらいしかまともに機能しているとは言い難いだけに、今回の結果は残念ではあるが、ブライテンライター率いるパーダーボルンにとってはあくまで一試合に敗れただけだ。

残留の二文字を旗印に躍進するパーダーボルン。シーズン終了時には果たして何位に居るのだろうか?見識者はほぼ全てが降格を予想しているだけに、是非とも残留を足して欲しいものだ。