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ぷら~り 欧州蹴球場百景【63】エスタディオ・ダ・マタ・レアル / パソス・デ・フェレイラ

東京暮らしの長い自分が、欧州独り旅の醍醐味を一言で表すならば、不便を堪能することにある。ならば途上国と言われてもフットボールが目的なので欧州以外に興味はない。

パソス・デ・(PD)フェレイラで金曜のナイトゲームが行われる。しかしこの街には駅がない。


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ポルトからの距離は北東へおよそ35キロ。とりあえずParedesからバスが出ているようなのでそこまで列車を利用するとして、駅からまずは市内のバス停まで徒歩移動。バスが来る度、運転手に行き先を訪ねる。三台目で乗ったバスが田舎道を曲がりくねることおよそ30分。


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バス停らしきものがないが、「ここで降りろ」と、運転手から言われるがままに下車する。とりあえず目の前にある店で珈琲を注文しタブレットPCの地図を開き、店主に見てもらう。この街のどのへんに今、自分はいるのか。スタジアムまで徒歩で行ける場所を予約してはいるが手配した宿は何処にあるのか?

二軒隣の金物屋?の2階が宿だった。帰りはポルト行きのバスに乗れたが、バス乗り場に時刻表はなかった。まあ、そんなものだ。


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2012年8月19日開幕戦。このスタジアムに足を運んだ観客の数は1221人。
このシーズンで最も不名誉な記録が期待の薄さを物語っている。モレイレンセと1-1のドローに続いてアウェーのエストリル戦もドロー。

第3節ホームで迎える相手はブラガ。2009-10シーズンは3強(ポルト、ベンフィカ、スポルティング)に割って入りクラブ創立以来最高の2位を確保。10-11シーズンはUEFAヨーロッパリーグ(EL)で準優勝を遂げ、リーグ戦は4位。11-12シーズンも3位でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の権利を掴んでおり、“強豪”としての地位は揺るぎないものに成りつつある。

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そのブラガ相手に先制したのはホームチーム。コーナーキックを頭であわせたのはハビエル・コエネ。パラグアイ人センターバックに続き、後半は新加入のペルー人フォワードがポルトガルでの初ゴールを奪う。2点のリードを死守した初白星は大金星。このペルー人が第50景ギマランイスで紹介したパオロ・ウルタード。ロシア大会終了後は、トルコのコンヤスポルでプレーすることに。一方ブラガを指揮していたのはホセ・ペセイラ。今季からスポルティングCPを任されているのも50景にて触れている。

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シーズン戦半も好調を維持していたが、ウィンターブレーク以降、快進撃が始まる。1月5日、敵地でスポルティングCPを破り、2月11日にはアウェーのブラガ戦も2-3で制し、5月5日にはホームで再びスポルティングCP勝利。
さすがにベンフィカ、FCポルトの牙城は崩せなかったもののシーズン30試合で僅か4敗。その黒星を喫した相手がこの二強。因みにこのシーズンの優勝はポルト。ベンフィカは僅か1ポイント及ばず涙を飲んだ。そして直接対決での連勝がものを言ってブラガに2ポイントリードし史上最高の3位を確保。
PDフェレイラはクラブ史初のCL予選出場権を手に入れた。こんな田舎街のクラブが・・・それは奇跡のシーズンと呼んでも過言ではない。中盤の大黒柱アンドレ・レオンは当時27歳。リーグ戦出場は29試合を記録した。


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By | 2018-10-19T03:05:18+00:00 10月 18th, 2018|Categories: Soccerlture League, コラム, ひゃくぷら, 未分類|0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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