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【図解】ローマVSシティ~ローマが犯した唯一のミス~

 12月9日、10日におこなわれたCLグループステージ最終節の中で、最も注目を集めたのがグループEのローマVSマンチェスター・シティだった。グループEはすでにバイエルンが1位通過を決めており、2位の座はともに勝ち点5で並ぶローマとシティの直接対決で雌雄を決す格好となった。

 得失点差ではローマがシティを上回っており、引き分けでも条件次第では2位を確定させる事が出来る。
 しかし、もう一方のバイエルンとCSKAの試合でCSKAが勝利すれば、CSKAが勝ち点7で2位に滑り込む事になる。ローマもシティも、とにかく勝たなければならない状況だった。

 シティは前節 バイエルンから奇跡のハットトリックを達成したFWアグエロが負傷離脱し、調子を上げてきたMFヤヤ・トゥーレも累積警告で出場停止、さらには主将のDFコンパニも負傷離脱しており、戦力的にはローマの方が上だった。
 しかし、終わってみればシティが2-0で勝利し、大逆転で決勝T進出を果たす事となった。なぜローマは主力が離脱していたシティに敗れたのか、そこに近年のイタリアサッカー界凋落の理由が隠されていた。

☆ナスリのゴール~ただの事故では済まされない~

 大事な最終節をホームで戦う事の出来るローマはいつもの4-1-4-1.目立った負傷者もおらず、ベストメンバーに近い陣容といえる。
 一方のシティは4-2-3-1.やはりシルバやアグエロが不在の攻撃陣はどこか迫力に欠け、ボランチも司令塔となるヤヤが不在で攻撃力の低下は避けられない。
 頼みとなるのは徐々にコンディションを上げてきたナスリくらいだ。結局はナスリが後半20分にスーパーなミドルシュートを決めてチームを勝利に導くのだが、この布陣でローマを倒すにはナスリが奮起するしか無い状況だった。

 試合の主導権を握ったのはホームのローマ。トッティを軸としたパスサッカーはしっかり機能しており、そこにスピード豊かなジェルビーニョらが絡む攻撃は確実にシティを混乱に陥れていた。今のローマがこれほど組織だった攻撃が出来るのも、就任2年目のルディ・ガルシアのおかげといえる。
 さらに決勝T進出には勝利が絶対条件のシティの心理状態を見透かし、シティに攻め込ませてからジェルビーニョらのカウンターを見舞う場面もあった。落ち着いた試合運び、複数の攻撃パターン・・・。明らかにローマのプラン通りに進んでいた。

 一方のシティは、やはり効果的にボールが繋げない。ボランチのフェルナンドとフェルナンジーニョからは効果的な縦パスが配給されず、ヤヤが不在の分だけ攻撃に厚みが生まれなかった。カウンターを仕掛けようにもスピードがあるのは右サイドのナバスくらいのもので、序盤から攻め手を欠いていた。

 しかし、完全なローマペースの中でも1つだけ解せないポイントがあった。ローマの守備方法だ。ローマは4-1-4-1のブロックを丁寧に作り、DFライン全体を低くしてシティの攻撃を迎え撃つスタンスだった。
 シティが攻め込んできたところでボールを回収し、ジェルビーニョへのロングパスからカウンターに持ち込む作戦でもあったのだろう。実際に何度かジェルビーニョへの1本のパスからチャンスを演出している。
 ただ、ローマはボールホルダー(ボールを持つ選手)への寄せが非常に甘かった。

 シティはヤヤも不在で、SBもそこまで攻撃的なタイプでも無いため、攻撃に人数はかける事が出来ていなかった。その点ローマはしっかりと守備ブロックを敷けていたし、人数でも圧倒していた。
 しかし、ブロックを構築するだけでボールに寄せようとしない。

 ゾーンディフェンスの基本はボールホルダーにプレスがかかっている事であり、そもそもゾーンとは「人」ではなく「ボール」を中心に考えて守るやり方だ。シティが前半に何度か迎えた決定機は、どれもローマ守備陣の寄せが甘い部分から生まれている。こうした守備は時に大事故を引き起こしかねない。

About the Author:

大阪府在住 / 20代 / 趣味:サッカー観戦、カラオケ / サッカー歴:中学2年よりサッカーを始める。人生初の試合が0-12、チームとしてのシュート数0と歴史的な大敗となり、カルチャーショックを受ける。それ以降なぜ0-12で負けたのかを研究するようになり、気付けばサッカーオタクとなっていた。

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