アーセナルで就任20年目を迎えたヴェンゲル監督

 イングランド・北ロンドンにあるクラブ、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督がいよいよ就任20年目を迎えた今シーズン。近年では同じイングランドでマンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン氏が約26年半、フランスリーグのオセールではギ・ルー氏が44年間も指揮を執り続けた監督がいたものの、20年目のヴェンゲル監督のアーセナルもさすがに“老舗”の部類に入る。

 ここ2シーズンはFAカップを連覇したものの、それ以前の8年連続無冠により、ヴェンゲル監督には、「古臭い」「彼の時代は終わった」などと限界説が流れている。

 確かに1980年代の終わりから90年代にかけて全盛だったアリゴ・サッキのACミランによるゾーンプレスやドイツのほぼ全クラブが採用したプレッシングサッカー、現在のゲーゲン・プレッシングはもちろん、方向性は同じでも規律が多いバルセロナ流のティキタカでさえも自由度の高いアーセナルとヴェンゲル監督のサッカーにはあまり関係がない。戦術の歴史やトレンドとは無縁なのかもしれない。

 ただし、アーセナルからは優秀な若手選手が台頭する流れは継続しているため、老舗であっても決して古いとは言えない。むしろ古いとも新しくもなく、いつの時代に観ても「良いサッカーしてるな」と思える一癖ある“味”“アーセナル流”である。

流行り廃りの激しいラーメンとサッカー界の中、普遍的である中華そばとアーセナル

 醤油・味噌・塩という味付けだけでなく、豚骨や白湯、現在では魚系・鶏系・貝系などいう出汁のとり方からジャンル分けをされているラーメン。つけ麺やまぜそばも加えると、日本のラーメン文化の拡がりは凄まじい。

 大都市に1つはあるような“ラーメン激戦区”にはその時々の強者店主が集まって凌ぎを削っている。そして、大方はどの店も繁盛する期間があるものの、周期的に新店舗の出入りが激しいのも激戦区の掟のようにも感じる。それは客観的に見れば、トレンドの流行り廃りによるものだと思う。我々日本人のラーメン欲は尽きないもので、だからこそ“飽き”が来てしまうものなのだ。

 ただ、どうしてだか巡り巡った挙句、昔ながらの中華そばを食べた時はいつも安心して「結局、これが1番美味しいんじゃない?」と思える定説に行きつく。煮干しと鰹節からしっかりと出汁をとった醤油ベースの鶏ガラスープで、チャーシューが1,2枚に、鳴門とメンマが入っている“アレ”である。(東京寄りの関東地区では海苔も入っている?)

 新しいか?古いか?中華そばはそんな比較とは無縁である。普遍的であるからこそ、いつまで経っても愛されるのである。

「他所の店がなんだ?ウチの味(サッカー)を追求するだけだ」とはよく言ったものである。