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欧州蹴球文化探訪 第十九の巻 アメリカの異人と対峙するフランスの偉人

ベルギー人がアメリカ人を嫌いな理由はフライドポテト(フレンチフライ)をアメリカ発祥だと世界の人々が勘違いするほどのファーストフード大国だから・・・かもしれない。フランス人はアメリカ人が嫌いとよく耳にするが真実は?フィールドの外で火花を散らす様子を極東の島国からのぞいてみる。

サンドニでのブルターニュ・ダービー

 2014年5月3日80,000人が詰めかけたブルターニュ・ダービー。スタッド・ド・フランスでの決勝は、EAギャンガンが優勝杯とヨーロッパリーグの出場チケットを手に入れた。

 5年前の決勝を再現した両クラブ「因縁」の激突。赤と黒のチームカラーも共通、そしてブルターニュカラーでもある白と黒にサンドニの街が染まった。試合前にあれほど陽気だったスタッド・レンヌのサポーター達。試合が進むにつれ表情から次第に血の気が失せ、試合終了時には完全に沈黙・・・それでも派手な火花・・・ではなく花火ショーだけは観てスタジアムを後にする姿が、筆者の瞼に焼きつき、試合そのものの印象は薄い。


[スタッド・ド・フランス]

 周りの会話に耳を傾けると言葉の断片からどうやらフランソワ・ピノーが貴賓席に来ているというので、「そりゃ、すごい。拝んでおこう」と望遠レンズを頼りにのぞいてみる。ちなみにスタッド・ド・フランスは、申請許可がないと一眼レフは貴重品置き場に預ける規則なのでスタジアム内には持ち込み禁止。携帯でバシバシ撮影する分には問題ないのだから訳がわからず。先代のフランソワではなく現CEOのジュニア、フランソワ・アンリ・ピノーであることが判明した。

英国オークションハウス、米仏資本が競う時代に

 世界の美術市場に多大な影響を与えた先代の膨大なコレクションは、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシと呼ばれる18世紀の建物に収められ公開もされている。安藤忠雄氏のリノベーションに魅かれ、同美術館にフランス人のモニーク館長を訪ねた時の写真。

 世界No.1のアートコレクター、フランソワ・ピノーは、天竜人(てんりゅうびと)のような存在で名前を知らない美術関係者は存在しない。

 ロンドンで誕生した大手競売会社クリスティーズとサザビーズ。ピノーがクリスティーズを買収したのは1973年。その10年後サザビーズはアルフレッド・トーブマンの買収によりアメリカ資本に。競売ライバル企業の激しい競合は永遠に続く。

再びフランスがドイツメーカーを買収。アメリカブランドと真っ向激突

 2005年に就任した二代目アンリ・ピノー氏は、翌06年にプランタンを売却すると、返す刀で07年ドイツのプーマ(PUMA)の株を買い占め傘下に治めた。

 スポーツ&ライフスタイル事業へと舵を取るあたり、二代目は○○などと噂が絶えない経済界にあって異端の斬れ者。右腕のケインズ社現マネージング・ディレクターのジャン・フランソワ・パリュ氏がプーマの取締役会長に就任。現在CEOを務めるビョルン・グルデン氏をプーマに招いた。
 このグルデン新CEOは異色の経歴の持ち主。母国ノルウェーにて経営学、ボストンのバブソン大学院にてMBA取得はいかにもビジネスマン。
 
 しかしフットボールに関してもど素人ではない。
 1984ー85シーズン当時ドイツブンデスリーガ2部のニュルンベルクに在籍。MFとして4試合に出場1得点を決めているのだから、うちらの親父サッカーに是非助っ人外国人として招き入れたい。
 またライバル企業のアディダス(adidas)での勤務経験も興味深い。

 そのグルデン新CEOは早速、プレミアリーグのアーセナルと2014年からのキットサプライヤー契約を締結。契約金が5年間で総額1億7000万ポンド。年間にしても3000万ポンドを超える額は前年リヴァプールがUSAスポーツブランドWarriorと結んだ2500万ポンドを大幅に越え、英国史上最高の金額。


[リヨンのスポーツショップ]

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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