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紀行文のあとがき 第3回 オランダフットボール変遷史(後編)

 第二話でアヤックス下部組織での子供たちが取り組む練習メニューの一端を取り上げた。
ミケルスの理念を継承したクライフの練習についても現在連載中のベルギーの光と闇第の中でふれている。

 昨年末の報道番組では、戦後70年の歴史を振り返る企画が複数局で放送されていた。
天災人災とテクノロジーの変革。戦後半世紀の節目となる95年の出来事には尺を割いていたようだ。

 jc 2014-10-21
【クライフの発した言葉に大笑い。活字からユーモアを垣間見れたが、実物は予想以上に気さくで面白い】

 
 アヤックスがミランを破った94-95シーズン。クライフの分家バルサとは異なるアプローチでミケルスの哲学を実証したのが本家アヤックスを率いたルイス・ファン・ハール。各ポジションの約束事を徹底し、個の自由を制限するオートマティズムによって連動性のレベルは高められた。特定のプレーメーカーを必要としない組織型トータルフットボールが欧州の頂点を極めた。

 そしてこの1995年以降フットボール戦術も時代の潮流にあがなうことなくグローバルスタンダードの方向へ。各国各クラブが同じ方法で組織化され、戦術戦略も同じコンセプトで進化を遂げる。練習方法はマニュアル化され情報化社会の波に乗って広まり、普及浸透していった。

 アヤックスに変わって科学的なフィジカルトレーニングに裏付けされた運動量で圧倒するプレッシングのビアンコネロ。そのプレッシング対策として攻撃の起点をサイドに移す4-2-3-1、4バックの手前に起点を置いたクリスマスツリー、バルサに影響を与えるローマのゼロトップなどが欧州戦術史に書き記されるが、80年代から90年代程の革新性はなくディティールのブラッシュアップに留まる。

 そして相手を分析し長所を潰す実用性重視の新たな戦術家がリアクションサッカーで覇権を奪う時代を迎えた。2004年にジョゼ・モウリーニョ、2005年にはラファエル・ベニテスがビックイヤーを掲げている。

 サクサク動画とのコラボ企画でクロード・マケレレの守備の動画にテキストを添えた。
第一次モウリーニョ・チェルシーのキーマン。味方のためにスペースをつくる選手は数ほどいるが彼は味方のために《時間》をつくるスペシャリスト。
UEFAチャンピオンズリーグの試合数が増え、各国王者のクラブも、国内リーグでの格下相手の戦い方と、格上の他国王者に対応する柔軟な戦術の二面性が要求される時代に適応したのがジョゼ・モウリーニョ。
堅守速攻は対バルサやアーセナル仕様。プレミアでは多くの格下相手にあくまでポゼッションスタイル。当然カウンターを受ける立場になるが、4-1-4-1の後方1、そこには堅固な防波堤。2-1の数的不利な局面になっても、味方が自陣に戻るまで凌げるのがマケレレの凄さ。

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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